徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

潮来節と文人墨客たち

2013-07-08 21:08:21 | 音楽芸能
 大河ドラマ「八重の桜」は前半の山場を過ぎようとしているが、新島八重と関わりの深い徳富蘇峰・蘆花の兄弟がはたして後半に登場するのかどうか気になるところではある。
 その徳冨蘆花が29歳の明治29年(1896)の秋、12日間にわたって利根川を船旅した時の紀行文「水国の秋」というのがある。これは兄の蘇峰が主宰する「国民新聞」に掲載されたものだが、その一節に水郷潮来について次のように書かれている。

 江戸時代、東北地方から米などの物資を江戸へ運ぶのは銚子から利根川に入り、遡って潮来を経由して江戸へ運んだため、潮来は水運の要衝として大いに栄えた。ところが明治に入り、水運が廃れるとそれにともなって潮来も寂れて来た。蘆花が旅した明治29年ともなると潮来を支えていたのは遊郭だけだったようである。しかし、「潮来節(曲)」で知られる「俚揺の古里」として、多くの文人墨客たちの旅ごころをくすぐっていたようだ。

▼潮来三曲集(潮来音頭/潮来甚句/銚子大漁節)

  2013.7.6 山鹿温泉さくら湯(池の間)
  振付 中村花誠
  立方 ザ・わらべ(中村くるみ・上村文乃)
  地方 本條秀美と本條秀美社中/中村花誠と花と誠の会