今日、BSプレミアムで吉永小百合主演の「伊豆の踊子(1963)」をやっていた。もう何度見たか思い出せないくらい見ているが、せめて小百合さん演じる踊子・薫が踊るところだけでも見ようと思って見始めたら、結局全部見てしまった。断片的ではあるが全部でたしか4、5曲踊るのだが、中でも最も印象的な場面は、高橋英樹演じる一高生との別れの前夜、下田の温泉宿で踊る「ハイカラ節」。川端康成の原作は短編なので、踊子が踊った曲などは書いていないが、この「ハイカラ節」を神長瞭月(かみながりようげつ)がバイオリン演歌として世に出したのが明治41年といわれているから、川端康成が実際に伊豆を旅した大正7年には各地に広まっていたと思われる。だから川端が出逢った踊子が本当に「ハイカラ節」を踊っていてもおかしくないわけだ。これが熊本にも伝わってローカルバージョンの「熊本自転車節」となるわけだが、熊本で座敷唄として歌われ始めたのは昭和初期のようだ。
▼熊本自転車節(ハイカラ節)
▼熊本自転車節(ハイカラ節)
2011.4.30 熊本城本丸御殿 ~春の宴~
振付 中村花誠
立方 ザ・わらべ
地方 藤本喜代則と藤本喜代則社中/中村花誠と花と誠の会
振付 中村花誠
立方 ザ・わらべ
地方 藤本喜代則と藤本喜代則社中/中村花誠と花と誠の会