36年前の今日、三男が生まれた。当時は防府に住んでいたが、僕は本社での会議出席のため東京へ出張していた。気になっていたので仕事が終わってすぐ防府の自宅へ電話した。まだ3歳だった長男が電話に出た。長男は「また男だよ」と言った。六本木の会社寮に泊まっていたが、夕食の後、同じ会議出席のため出張していた他事業所の仲間たちと一緒に六本木の街へくり出した。地下のクラブに入った。薄暗いフロアで若い男女が汗かきながら大勢踊っていた。僕らはビールを飲みながらその様子を眺めていた。やがてステージのバンドがイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を演奏し始めた。まだ日本で流行り始めて間もなかったと思う。わりと出来の良いコピーだった。三男の誕生日が来ると僕は「ホテル・カリフォルニア」を想い出して聴きたくなる。