徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

映画館での出来事

2008-09-12 23:38:46 | 映画
 昨日はシネプレックス熊本で行なわれた「フライング☆ラビッツ」の試写会に行った。うしろ目の真ん中の席を取った。J-13という席だった。指示された7番スクリーンに入って席をさがした。薄暗いところではとんと目が見えなくなった上、ひじ掛けの上に記された番号は小さくて読みづらい。12番なのか13番なのかよくわからなかったが、他の人が来たら変わればいいや、と思ってとにかく腰をかけた。しばらくすると案の定、30代半ばと思しき女性がやって来て、「あら、ここは12番ですか?」と言う。すかさず、「あ、間違ってました。変わります。」と言って席を立とうとすると、その女性「あ、そのままでいいです。同じですから・・・」とにこやかな表情で13番に腰をおろした。何だかほっこりとした気分だった。それから5、6分後だったろうか。上映時間までもうあまり間がない頃になって、ひとつうしろの列に40前後と思しき女性が少し慌てた様子で入って来た。するとその女性、先に座っていた男性に向かって強い口調で「私、K-12なんですけど!」。男性の方は「え!?」と驚いた様子でひじ掛けの番号を確認している。どうやら間違いに気づいた様子で渋々席を立った。変わり際に女性がひと言「ちゃんと矢印が付いてるでしょ!」と言い放った。一応それでおさまったが、互いに居心地の悪そうな二人の空気感がビリビリと伝わってくる。まるでデジャブーのような出来事もおかしかったが、人間と人間の関係というのは、ちょっとした言葉や態度でこうも違ってくるのかということをあらためて体感した出来事だった。それにしても金も払ってないのによくあんなに言えるなと、その女性の強さに感心(?)した。
 さて肝心の映画の方だが、まぁ、ベタもベタ、大ベタな話なのだが、ここまで徹底されると逆に心地よい。スッチャデス物語もスポ根ものも何でもありなのだ。最近ありがちな若手監督の野心的な作品のあざとさなど微塵もない。石原さとみはキュートだし、バスケチームのエースを演じる滝沢沙織がカッコいい。最近試写会で観た「幸せの1ページ」や「ハムナプトラ3」などよりもよっぽど楽しめた。


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