前回アップした、四千五百年前の縄文遺跡から出土したクルミのペンダントは評判が良かった。
んで、調子に乗って以前にも作ったことのあるクルミのかんざしを作った。
来週日曜日のイベントの販売ブースで売るためだ。
左右はペンダント。かんざし左から竹・栗・紫檀のかんざし。
長さは伝統的なかんざしの寸法に倣って四寸~四寸五分ある。
かわいくないですか?亜麻仁オイルを擦り込んでから蜜蝋仕上げにした。
無論、遺跡出土のクルミは貴重過ぎて非売品だから、長者ケ原遺跡公園に落ちていたクルミを拾ったもの。
ただ孔を開けて棒を差し込んだだけでしょ?なんて言って欲しくない。
垂直に孔を開けるのも技術がいるし、拾ったクルミの汚れを落とすのだって手間暇がかかるので簡単じゃない。
それに女性の髪はデリケートで、棒の部分のちょっとした凸凹でも敏感に感じ取られてしまうから、かんざし作りは神経を使うのだ。
クルミペンダントは子供達に買って欲しい。
ヒスイ職人さんはイベントでヒスイ販売のブースを頼まれることがあっても、乗り気になることは基本的には無い。
イベントで訪れる人が高額のヒスイ製品なんてまず買わないからだ。
俺はせっかくのお誘いを断ることはしたくないので、二千円以下で買える商品を開発しているが、これはその内の一つである。
ヒスイじゃないけど、ぬなかわヒスイ工房では縄文時代の石器や顔料も作っているし、体験会講師もやっているから、縄文人もきっとこんなアクセサリーしていたことでしょう!というコンセプトだ。
ちょっと大仰だけど名付けて「縄文アート」。
せめて日当分くらいは売れればいいけんども・・・。