2週間前に友人の赤野さんの家で作った土笛を、再び赤野家で焼成。
赤野さんの新居移転祝いに、長男のテンドウ君が描いた赤野さんの似顔絵をモデルにオカリナを作った。
ちゃんと音は出るが、子供が勢いで描いた絵を立体にするのは難しいのだ。
今回は小型のオカリナばかりなので、縄文式の野焼きではなく、燃料に炭を使ってバーベキューグリルで焼成した。
この方式は、バーベキューが出来る環境なら、住宅街でも縄文土器が焼けるのである。
手順は簡単。
カラカラに乾燥させたオカリナ(または土器)を、弱火の遠火で少しずつ炙っていく。
今回はグリルの上に最初に鉄板を乗せて、次に網に代えて遠火のまま、弱火から強火状態にした。
トングで向きや位置を変えたりして均一に熱くしていく事。
右が赤野さん。
左の女性は、縄文人(見習い)の見習いになった柏崎のちいちゃん(笑)。
ここで焦って温度を上げると、急激な温度変化で爆裂してしまうので、コツは炭火でサンマを焼く火加減より、若干低い温度で気長に土器の水分を飛ばすこと。
それと重要なのは、炭はホームセンターで売っている安いバーベキュー用でも良いが、温度ムラを作らない為に、炭を鉈で割ったり、ハンマーで叩いて均一な大きさにしておく事。
30分から1時間も炙れば、白っぽかった土器が赤黒く変色してくる。
グリルの中の炭火を端っこに寄せて、スペースを作った中央に赤黒く変色した土器を乗せる。
土器の周囲を熾火で囲むのである。
端っこに寄せた炭火の上に新しい炭を補充して、自然に燃え移らせる。
30分くらいかけて少しずつ炭火の包囲網を狭めていき、完全に包囲したら新しい炭を土器の上に乗せる。
新しく乗せた炭が自然発火して全体が赤くなって更に30分~小一時間で焼成完
了。
20個くらい焼いて全部成功!
火加減を見極めることさえできれば、野焼きではなくても、バーベキューグリルや七輪コンロでさえ、縄文土器は焼けるのである。
悔しいことに、焼成が終わって写真を撮る前に、モデルの絵が一重瞼から二重瞼に描き加えられてしまって、雰囲気が似なくなってしまった(泣)