8月に縄文土器体験会をした作品を、再び森林公園で野焼きした。
最初は焚火の周りで炙り焼きして、土器の水分を飛ばす。
ボランティアスタッフに知恵のある大人がいて、主旨を理解してベニア板で反射板と多段式の棚を組み立ててくれた。「大和川おやじ倶楽部」は偉い!
大人達が鉈で薪作りをして焚火を始めたら、いつの間にか参加した少年が鉈で遊んでいた。
危なっかしかったけど、好きにさせて見守っていた。
少年が真剣に刃物を扱う姿が微笑ましく、頭を撫でてやりたくなった。
女の子たちも、ノコギリで遊びだした。押す時には静かに、引く時は一気に鋭くとアドバイス。
子供の内に危険な刃物を真剣に扱う経験をすることは必要だと思う。
私の少年時代も、器用で何でもできる母方の爺さんが包丁を砥ぐ姿が格好良くて、真似している内に刃物が研げるようになったし、よく切れる刃物で仕事する楽しさを知ったのだ。これは生涯の財産。
怪我も一杯したけど、色んなことが学べた。
重要なのは、色んなことができる大人の姿を子供に見せることだろう。
子供達は、そんな大人の姿を見て真似したくなるものだ。
大和川区の「おやじ倶楽部」は、そんな理想的な環境作りに成功している。
野焼きの時には、パンも焼いた。
火傷した子もいたけど、少しくらいの怪我や火傷したっていいじゃねえか、と思う。
刃物遊び、火遊び・・・危険な遊びほど面白いし、何時か何かの役に立つもんだ。
炙り焼きが終わったら、中央に土器を寄せて焚火で囲み、徐々に焚火を大きくしていく。
体験会が終わったあとは、おやじ倶楽部の面々と焚火を囲んで語らう。
こんな大人が揃っている地区は、いい子供が育つに違いない。