広島市の市民団体「美鈴の杜」に招かれて、火起こしと民族楽器作りの講師をしてきた。
この団体は、広島市郊外の新興住宅地の町内会が運営しており、精力的な町内会長の武村さんが中心になって様々な活動をしている。
美鈴の杜は、住宅地の裏にある小山の谷が遊びの拠点で、この小山の頂きからは広島市内と瀬戸内海が一望できる絶好の遊び場。
火起こし体験会の翌日は、この頂きから狼煙を上げて「全国狼煙リレー」に参加する事が予定されている。
広島各地を観察すると、山や岩場は花崗岩帯が多いようで、谷筋や瀬戸内の砂浜は花崗岩が崩れた明るいベージュ色の真砂(マサ)ばかり。
特に美鈴の杜は、湧水が豊富だから遊びのフィールドには絶好・・・花崗岩帯の湧水は美味いのだ。
真夏の片道780キロの軽自動車の旅が始まった。
小学生対象だと二人一組の「紐キリ式の発火法」だと(練習は必要だが)発火が容易だ。この日は大人がサポートして全員が発火に成功して歓声があちこちから挙がっていた。博物館などでは舞錐式発火具を使った発火法を教える所が多いのだけど、これは江戸時代に考案された発火具で、その事を知らずに「縄文式発火法」と指導している学芸員さんも多い・・・自分の専門以外は興味が無いのか、プロとしてはちょっと不勉強ですな。
水場があるとこんな微笑ましい風景が観られてヨロシイ。ベージュ色の真砂(マサ)は、粒度が粗いので汚れても乾くとパラパラと砂粒が落ちてくれる。
豊富な湧水があるから、10m以上もある流し素麺だってできる。素麺の他にブルーベリーやミニトマトが流れてくる「美鈴の杜特製素麺」
流石に広島だと笑えるのが、アウトドアでも業務用のお好み焼き鉄板が用意されていた事。熱源はプロパンガスの本格派である。
広島の人はおおらかでモテナシ上手・・・第二の故郷がまた増えた。