石笛仙人こと、守山鷲声さんと共同開発した「縄文石笛・鷲声モデル」が1年がかりで完成。
縄文石笛・鷲声モデルを吹く守山鷲声さん・・・近日中に動画をアップ予定。
ベースになった石笛は貫通孔を持つ熊本県宇土市の轟貝塚出土品だが、操作性が格段にアップした。
縄文石笛・鷲声モデルのプロトタイプは、石英斑岩製。
さて、その新作第1号は蛇紋岩製石笛に、野太く大胆なミズチ(蛟)紋を施文した。
ミズチは縄文中期の八ヶ岳西南麓から多摩地方の遺跡の深鉢土器に描かれた躍動するS字モチーフで、あたかも深海で身をくねらすイキモノに観える事からミズ(水)・チ(古語で霊)、すなわち水霊たる龍を意味する蛟と命名されたが、実に秀逸なネーミングで、命名した考古学者の文学的センスが光る。
勝坂式に分類されるミズチを施文した深鉢(グーグルから転載)
実際には内陸部の遺跡の出土品だが、どう観ても深海を連想してしまう大好きな土器。
躍動するミズチ
縦に吹きます
いつか石笛にミズチを線刻したいと思いつつ、野太く大胆にして躍動的なモチーフが収まる石笛がなかなか出来ず、構想してから数年、やっと似合う石笛に出会えた。