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最古級のヒスイ装飾品が六千年ぶりの里帰り

2018年11月07日 07時54分35秒 | ぬなかわヒスイ工房

国内最古級のヒスイ装飾品の出土品は、六千年前の山梨県の天神遺跡出土の大珠。

天神遺跡出土の大珠の写真だが、順光と逆光を上手に使った見事な撮影で、出土品に対する撮影者の愛情を感じる。

 

レプリカ作成を頼まれたので、発掘者のY先生に実測調査の手続きを相談したら、奇遇にも電話の直後に糸魚川市が実物を借りに来たとのこと。

Y先生とは昨年に勾玉のご注文を頂いて以来、色々とご教示を頂いたり、先生からも出土したヒスイ製勾玉の鑑定に関する相談を受けりと、有難い交流が続いている。

糸魚川で展示企画でもあるらしい。

 

最古級のヒスイ装飾品を糸魚川市民が観る機会だし、私もじっくり観察できるので有難い。

原石供給地という点では六千年ぶりの里帰りなのだが、この当時のヒスイ加工遺構は糸魚川では見つかっておらず、現時点の最古級の加工遺構は、記憶によると天神遺跡と同時代の柏崎市にある大宮遺跡・・・間違ってたら申し訳ない。

糸魚川にある黒姫山と同じ名前の山が、新潟県内に柏崎市と妙高市にもあり、その三つの黒姫山に囲まれた範囲が、奴奈川姫を祀る奴奈川の郷という有力説もあるので、ちょっと拡大解釈だが加工地の里帰りでもあるとしても罰は当たるまい。

糸魚川の人ばかりでなく、上越市柏崎、妙高の人達にも観に来て欲しいものだ。