上越市在住のオランダ人のウイレムさんから、雪国の暮らしを紹介する英語ブログを書いているが、縄文時代にスキーはあったのか?と英文の質問メールがきた。たまに歴史や民具などの質問メールがくるのだが、日本語以外は苦手なので翻訳アプリの助けを借りておりマス。
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ぬなかわヒスイ工房の玄関に飾られたコスキは、不用品を頂いたもの。木製の鋤だから木鋤で、地方によってはキスキ・ユキハネなど様々な呼び方があり、軽くて雪がくっつかないからと、今でも山間部で愛用するご老人がいるらしい。ちなみに材質はブナが多いようだが、糸魚川では斧や鉈の柄にもイタヤカエデが好んで使われるので、持山のある人は自分で伐採して作る伝統が残っている。
「日本列島は酸性土壌なので有機物が残り難く、縄文時代のスキー・ソリ・カンジキの類型は出土してはいない・・・しかし伝統的なマタギが雪山に入る時に杖や除雪具として持っていくコスキ(木鋤)は、坂道を降りる際にはコスキで山側に体重をかけて見事に滑り降りる道具としても使われるので、コスキが縄文時代にあったのであれば下り坂限定のスキー代りとして使われていた可能性はありますね」、と以下の県立博物館の資料を添付した。
https://jmapps.ne.jp/ngrhk/det.html?data_id=27121
翻訳アプリで「酸性土壌」は「Acid soil」と翻訳され、勉強になったヨ。ちなみに雪国の民具なら、十日町博物館が最も充実しているのでご参考までに!とも。