被災地のボランティア不足は現場にボランティアの宿泊施設がないから整備するとの報道があるが、これはボランティアセンターが派遣する公的なボランティアのハナシ。
個人の一般ボランティアたちはコンビニ弁当を食いながら車中泊で頑張っていて、こういう人たちにも動きやすい便宜をはかってほしいものだ。またNPO法人各のボランティア団体はいち早く拠点をつくって活動している。
登山家の野口健さんが、ボランティアがテント泊する整備をしたとラジオで言っていたが、一般ボランティアもテント泊させてもらえるなら随分と楽になるし、情報交換の場になるから非常にいいこと。
車中泊やテント泊のハードルが高ければ、石川県ボランティアセンターに登録すれば、1泊2日の宿泊と食事の面倒をみてくれる制度があり、誰でも危険のない軽作業で貢献できる。
募金や物資の寄付で被災地支援する方法もあるが、覚えておいてほしいのは、支援金と義援金の違い。支援金は募金主体が用途の裁量ができ、義援金は被災者に渡るお金だ。
中越地震のころはこの違いが曖昧で、某団体が集めた義援金が使い切れないからと、コンパニオンを呼んだ慰労会に使ってしまい、あとから大問題になったそうだ。寄付の用途が気になるなら、全額が被災者に渡る義援金をえらべばいい。
最近、私のFacebook投稿をみた友人からガソリン代や高速代など活動費として、少なくない金額の寄付の申し入れがあった。この場合は支援金に分類されるので、私個人ではなく「お手伝いJAPAN」の口座を紹介した。
我々のような個人ボランティアが義援金を預かっても、誰にどれだけ渡すかが不公平になるので、支援金の方がありがたい。
能登島に置いてある給水タンクもそんな寄付金で買ったもの。ハイエースはチームリーダーの山崎一の私物。
能登島のエノメ多目的公民館の駐車場で車中泊をさせてもらっていたら、最初は遠巻きにみていた近所の人が夜になって温かい豚汁とビールを差し入れてくれた。ボランティア詐欺もあるから最初から諸手をあげて受け入れてくれるわけでもないので、受け入れてもらったことが嬉しい。
支援金の場合であっても、手弁当でボランティア活動をしている我々のようなグループは、間違いなく全額を被災者支援のために役立てるのでご安心くださいませ( ´艸`)
公的支援は被災者の実情に合っていない面も多々あるが、少しづつ体制は整いつつある。被災者から「見捨てられている」という声が出ているから、これは焦眉の急。
一般ボランティアでは大きなことはできないけど、行政や公的ボランティア支援が行き届かない部分の「一隅を照らす」ことを地道に取り組む。
マンパワーが結集できる公的ボランティア、専門知識と装備を持ち行政と橋渡しができるNPOボランティア、個々の被災者に寄り添い「一隅を照らす」一般ボランティアのどれも大事だから、上手に使える法整備をしてほしいもの。