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届かない被災者の声・・・能登半島地震沖ボランティア

2024年03月15日 09時30分01秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)

二回目の能登半島ボランティア行の朝、昨年に糸魚川市にIターンして農業をはじめた西連寺さんから米5キロ×12袋の寄付、永野歯科さんから口腔ケア用品の寄付を預かる。

茨木から移住してきた西連寺さんの嫁さんは高校美術部の後輩。研究職から畑ちがいの農業法人に就職して頑張っている。

手書きのメッセージは大事。

断水中の被災地では洗顔やハミガキも面倒になるが、高齢者の誤飲性肺炎を防ぐ口腔ケアはありがたい。

今回は珠洲市と輪島市の奥能登エリアで縁のある方のお手伝い。あまりにもの大規模な惨状に言葉もでなかったが、発災から二か月も経つのに道路も損壊家屋も手付かずであることに憤りを抱く。

遠くからみるとなんでもなさそうな千枚田はひび割れが酷いらしい。奥能登から能登島にかけての沿岸部は津波をかぶった田んぼも多いらしく、塩害で今年の営農は微妙そうだ。

家が全壊、港も使えなくなった輪島の海女さんの早瀬千春さん(左)はウエットスーツつくりの副業もしており、傾いた家の3階から工業用ミシンを出すお手伝いをした後、ビニールハウスに自主避難している人たちや輪島港を案内してもらった。

能登半島沖地震クラスの広域激甚災害となると、被災者はなにから手をつけていいかわからない茫然自失となる。男手が必要であっても稼がないと生活基盤が整わないから仕事を休む訳にはいかず、高齢者や女性だけでは家の片づけもままならないようだ。

ビニールハウスに避難するグループのリーダー各の保(ほう)さんと早瀬さんどちらもテレビや新聞の取材を受けていて、チグハグな行政支援の在り方など被災地の実情を訴えても、「ビニールハウスに自主避難する人々」「仕事を失った海女さん」の典型例としか報道されないことに憤っていた。

被災者の窮状、何に困っているのか、行政に何を求めているのかの声は届かない。被災者を激励するために空自のブルーインパルスを飛ばす予算があれば断水と道路の復旧を!大阪万博に2億円の便所をつくるよりも被災地に公衆浴場とトイレを!

次の選挙はぜったい自民党や維新の会は応援しないとよく耳にする。デモ行進するしかないのかも・・・。

 

 

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