誰でも被災者になり得るので、覚えておいてほしい。サバイバルスキルには多少の自信はある私でも、能登ボランティアにいくまで広域断水を甘くみていた。
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震災後に新聞紙で炊飯できるTIGERの炊飯鍋が売れたらしいが、これが使えるのは水がある時、新聞紙があるうちだけなので、能登半島沖地震ではあまり出番がなかったと思う。(タイガー社のホームページより)
なぜなら最も復旧が早かったインフラが電気で、早い段階で電子レンジや電磁調理器、電気コンロはつかえたし、ガスもつかえたからだ。
しかし発災後2か月目でも断水が続く現状から、メシの炊き方を心配する以前に水の確保が問題だったが能登半島沖地震。
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市街地の被災者は流し台に給水所で汲んできた水タンクを置いて、洗顔や洗い物をしていた。水の節約で無洗米やレンジでチンするご飯が主食。
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ビニールハウスに自主避難してた米農家は、溜めた雨水を煮沸して生活用水にしていた。どちらも飲用と炊飯には支援物資のペットボトルの水を使用。
むろん選択肢は多いほどいいし、リスク分散はしておいた方がいいので、新聞紙で炊飯できる鍋もあるに越したことはない。
開放型石油ストーブやバーベキューコンロでも炊飯は可能だ。南方戦線の陸軍兵は、炊事の煙を出した途端に砲撃・爆撃されるから、塹壕の中でロウソクで炊飯していたくらいだから、知恵を絞れば炊飯の方法はたくさんある。
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本当は水用のポリタンクは白。灯油用は東日本では赤いポリタン、西日本は青いポリタンが普及していて、間違えないように色分けしたいところだが、被災地では選択肢がないこともある。ちなみに緑色のポリタンは軽油用、鉄製はガソリン用。
発災直後から数日は人命救助とサバイバル期間。それが1週間後、1か月後、半年後と、求められるモノは変わっていくが、とにかく水が大事。
車庫の中に保管してあった満水状態のポリタンクの水は、3か月目でも異臭はしなかったし普通に飲めた。同じ条件に置いた箱入りペットボトルの水は、賞味期限を3年過ぎても飲めた。
もっともインドや東南アジアをバックパック旅をしてきた私は、井戸水や水道水を飲んでも下痢をしたことがなく、ベストセラー「ゴーゴー・インド」の蔵前仁一さんから驚かれたくらいだから、飲むなら煮沸してからにした方がいいと思うけどw