縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

長者ヶ原遺跡で拾ったクルミで作った縄文イヤリング

2020年09月10日 08時08分27秒 | こんなモノ作った!

長者ヶ原遺跡で拾ったクルミでイヤリング製作。

断面を観察すると、アイヌのモレウ(渦巻)紋に似ていたので、反対はどうなってんの?と削ってみたのです・・・。

モノ作りのインスピレーションは、自然界の観察にあったのではないか?と思う次第。
物体を抽象化する行為は、在る自然から人を介して産み出した自然、すなわち造化(ゾウカ・宇宙を産み出した力)
 
俳諧は造化なりとした松尾芭蕉の言葉を、私はそう理解している。
ヒトには造化の欲求を持っており、だからこそ縄文人はヒスイそのままでは満足できず、研磨して孔をあけて身に付けた。
 
希少鉱物やパワーストンとしてのヒスイに魅力を感じる人もいるが、私は人を介したヒスイの歴史、ヒトとヒスイの物語りにこそ魅力を感じる。
糸魚川の縄文遺跡からは、加工するには小さ過ぎる親指の爪サイズの綺麗なネフライト(軟玉ヒスイ)が出土することがあり、海岸で拾って家族に見せるために持ち帰ったのかな?と微笑ましくなる。
 
ヒトのやることは大昔から変わらんのですな!とガイドの時に話ているが、遺構や遺物からヒトの営みに想いを馳せて頂けたら幸い。
 


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