火焔型土器の本場、十日町の笹山遺跡で開催される「Oh!昔マルシェ」に「輪島漆器義援金プロジェクト」のブースを出すことになったが、和やかな雰囲気ではピカイチでも、この遺跡にくるのは飲食ブースとライブを楽しみにくる地元民だけだから、高価な漆器は売れないと覚悟して臨んだら予想をこえる漆器が売れて段ボール箱がひとつ空になった。
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被災地に正月モチを贈る寄付金缶に小さな男の子が小銭をいれてくれた。各地で展示販売会をしてもらっているが、わたし自身ははじめてで普段はネット通販している。
自分はこんなことしかできないと、親身になって助けてくれた仲間たちのおかげだ。
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声をかけてくれたのは、縄文女子の春奈ちゃん。ハラ原人のオモチャの遮光器をつける春奈嬢。
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無料で泊めてくれて、外国人ゲストと一緒に愉しい食事会をひらいてくれたのは、民泊「雪室の味」の樋口さん。英語が堪能でなくてもイギリス人とインド人のゲストとじゅうぶんコミュニケーションがとれているのは樋口さんの人間力。
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山田さんが来るならと南魚沼から駆けつけてきたのは中央のハラ原人。右が5,000円もする漆器を買ってくれた高校生・・・。
みなさん在宅ボランティアで、「輪島漆器義援金プロジェクト」の仲間たち。ありがとう!
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なぜか縄文遺跡にティラノザウルス
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なぜか笹山遺跡で恐竜レース
数ある新潟県の縄文遺跡のなかでも十日町の笹山遺跡は、市民のボトムアップによる熱気が断トツだ。
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スタンプラリー用の縄文モチーフの消しゴムスタンプを、夜なべで40個もつくったのは、主催した「伊乎乃(いおの)の里・縄文サポートクラブ」リーダーのアベさん。
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1個あたり2時間くらいで完成できるそうだが、各ブースに配るために40個もつくったとなれば80時間もかけた根気のよさ。
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わたしのブースには山梨の「渦巻文深鉢」のスタンプが渡されたが、そのクオリティに感嘆した。なんでも縄文縄文と名前だけ縄文をつける風潮に批判的なわたしでも縄文最中は合格( ´艸`)
十日町のすばらしさは行政がマニアックな縄文企画をする一方、市民が「みんなで楽しい空間を共有したい」と労を惜しまずに縄文イベントを運営しているところだ。
地元の文化財の情報発信、観光客誘致と縄文イベントにもいろんな目的があるだろうが、欲得ぬきで「一緒に遊びましょう!」という市民がいてこそではないだろうか。