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ロディン岩の勾玉が完成・・・令和の大首飾りプロジェクト

2021年12月16日 08時13分44秒 | ぬなかわヒスイ工房

滑石の代替品のロディン岩の勾玉24点と管玉2点が完成して、バレル研磨機にひと晩放り込んでおいたらいい感じにエイジング加工できた。

セラミックのメディアと水、研磨剤を加えて振動(または回転)させることで加工品を研磨するのがバレル研磨機。一般的にはピカピカに研磨するために使うが、私の場合は主に艶消しに使っている。
 
「大首飾り」の滑石製品は油を塗ったような質感を持つくすんだ灰緑色と飴色の二種類だが、代替品のロディン岩はマットな白なのが問題。
そこで絹紐を通す紐孔内部は未処理のまま表面だけ着色する難題に、半乾性油のゴマ油を塗布して数日間は温風ヒーターに当てて乾かし、ふき取ってから乾性油の亜麻仁油を塗って再度温風ヒーターの風に当てる作戦。
左から3個までは温風ヒーターにあてて3日目で、初日の右側2個に比べて黄ばみが増している。
 
やらないよりはやった方がいいというレベルだろうが、酸化がすすめば少しは黄ばみが増すことを期待して、今週中はヒーターの熱風にあてておき、少しでも酸化させて黄ばみを強調したい。
 
来週から大首飾りに繋いで、立てて飾っても絹糸が抜けないか実証実験のスタート。
 
本当なら希硫酸にでも漬け込んでから油を塗り、太陽光に1か月も暴露させればいいのかも知れないが、与えられた条件内でベストを尽くすのが職人。
 
 
 

 



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