縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

出土した黒ヒスイの謎、秋田真介さんの間・・・糸魚川翡翠展2022

2022年12月07日 09時45分31秒 | ぬなかわヒスイ工房

個展初日、夜になってから依頼品の打合せを兼ねて、大麻飾り師範の秋田真介さんが来場。

整体や武術、茶道などの日本の技芸にみられる「間」や「呼吸」についての談義で盛り上がる。
今年から作品を桐箱にいれるようにしたら、会場がスッキリした。
開店時間前からギャラリー前で待っていたお客さんがいて、有名な占い師から「勾玉を求めるなら、ぬなかわヒスイ工房のものを」と教えられてきたのだそう。ご紹介いただいた占い師さんはどなたか存じませが、謹んで御礼を申し上げると共に、今後も紹介してチョウダイ!とお願い致します( ´艸`)
 
 
秋田さんも「間に」ついて思う所があり、文章の句読点について英語のピリオドのように黒丸ではなく、日本語は白丸で中空であり、これは文章の間であり、呼吸なのだという独自説に感心した。
 
大麻を結んでいくとき、「そこで句読点の白丸をつけてください」と、間の重要性を教えているのだそうだ。響く教え方で流石!と唸る。
さて、ちいさな黒い勾玉に注目して欲しい。頭部が深緑で尾部が黒いツートンカラーで、透過光は鮮やかな緑色になるタイプのヒスイだ。
 
「大勾玉展」で6世紀の軍配山古墳から出土した、丁子頭勾玉が出土品にしては珍しい黒ヒスイで、こちらもネット検索したら透過光は緑色であるらしい。
 
某所で研究者から鑑定の相談を受けた、やはり6世紀の古墳から出土した黒ヒスイ勾玉も緑色の透過光だった。
 
ところがですな、黒ヒスイはカーボン由来の発色なので透過しないのが普通なのですネ。そこで黒ヒスイといっても緑色の透過光を持つ場合は、厳密には深緑色のロウカン(最上級のヒスイ)に何がしかの理由で黒っぽくみえているのでは?古墳に副葬された黒ヒスイ勾玉は黒ではなく濃い緑と認識されたいてのでは?と仮説をたて、詳しい人に聞いて回っているが、まだ結論はでていない訳。
 
勾玉、ヒスイと深掘りするとわからないことばかり。
 
明日から、そんな謎を語るトークイベントが三日連続であります。参加者とセッションできたら幸い。
 
 
 

われは海の子・・・親父の四十九日と糸魚川翡翠展2022年

2022年12月04日 07時24分33秒 | ぬなかわヒスイ工房
海のみえる地区の共同墓地に納骨して、親父の四十九日の法要を終えた。
 
現在は往時の面影はないが、かって前の浜は野球ができたくらい広い砂浜で、子供のころからの遊び場、先祖が塩田の権利を持っていた浜、漁りをした浜、「けんか祭り」で禊をしてきた浜。親父もオレも「われは海の子」そのままだった。現在はヒスイ海岸と呼ばれている。
墓地のむこうはすぐ海。親兄弟や近所の人達もみんな入っているし、子供たちの遊び場でもあるので、淋しがりやの親父も満足だろう。
 
通夜、告別式に続いて、四十九日も悪天候の合間の晴天だったので、「ほらや、見ろっちゃ!」と親父の得意満面が浮かぶ。
今朝は強風・曇天。これから冬の到来を告げる時雨模様が続いて、二週間後くらいから雪が降りだすだろう。
 
今回からすべて桐箱に入れることにしたら、やはり作品の風格が増した。
個展の作品を発送した。オレも新たな世界に踏み出した。佳きかな佳きかな。
 
 
梱包作業の合間に友人が女性客を見学に連れてきたので、作品群の反応をうかがう。カワイイ!キレイ!と満更でもない様子だ。
ピンクヒスイと緑のヒスイの丸玉を使ったカンザシを観てもらって、次回作は黒ヒスイの丸玉もいれて「だんご三兄弟カンザシにしたらウケるんじゃね?」と探りを入れたら、「女性はそこを求めてないからっ!」と塩対応・・・勉強になりました( ´艸`)
 
 
体力の限界を超え、精神の限界も超えた作品作りの日々。最後の作品を作り終えた時、残っていた空気がパフッと洩れた感じがした。できること、やるべきこと、やりきった。
 
 
 

 


都内にて個展のご案内!・・・ぬなかわヒスイ工房

2022年12月01日 06時57分02秒 | ぬなかわヒスイ工房
個展のご案内です。
期間中は在廊しております。懐かしい顔、新しい顔にお逢いすることが楽しみ。
 
過去2回の個展の経験を踏まえ、作品や展示方法も土俗的な雰囲気から、ギャラリーに合わせて、ちょっとだけお洒落な雰囲気にシフト。
 
お話会もありますので、興味のあるかたは下記URL「オフィスTEN」のホームページをご参照くださいませ