個展初日、夜になってから依頼品の打合せを兼ねて、大麻飾り師範の秋田真介さんが来場。
整体や武術、茶道などの日本の技芸にみられる「間」や「呼吸」についての談義で盛り上がる。
今年から作品を桐箱にいれるようにしたら、会場がスッキリした。
開店時間前からギャラリー前で待っていたお客さんがいて、有名な占い師から「勾玉を求めるなら、ぬなかわヒスイ工房のものを」と教えられてきたのだそう。ご紹介いただいた占い師さんはどなたか存じませが、謹んで御礼を申し上げると共に、今後も紹介してチョウダイ!とお願い致します( ´艸`)
秋田さんも「間に」ついて思う所があり、文章の句読点について英語のピリオドのように黒丸ではなく、日本語は白丸で中空であり、これは文章の間であり、呼吸なのだという独自説に感心した。
大麻を結んでいくとき、「そこで句読点の白丸をつけてください」と、間の重要性を教えているのだそうだ。響く教え方で流石!と唸る。
さて、ちいさな黒い勾玉に注目して欲しい。頭部が深緑で尾部が黒いツートンカラーで、透過光は鮮やかな緑色になるタイプのヒスイだ。
「大勾玉展」で6世紀の軍配山古墳から出土した、丁子頭勾玉が出土品にしては珍しい黒ヒスイで、こちらもネット検索したら透過光は緑色であるらしい。
某所で研究者から鑑定の相談を受けた、やはり6世紀の古墳から出土した黒ヒスイ勾玉も緑色の透過光だった。
ところがですな、黒ヒスイはカーボン由来の発色なので透過しないのが普通なのですネ。そこで黒ヒスイといっても緑色の透過光を持つ場合は、厳密には深緑色のロウカン(最上級のヒスイ)に何がしかの理由で黒っぽくみえているのでは?古墳に副葬された黒ヒスイ勾玉は黒ではなく濃い緑と認識されたいてのでは?と仮説をたて、詳しい人に聞いて回っているが、まだ結論はでていない訳。
勾玉、ヒスイと深掘りするとわからないことばかり。
明日から、そんな謎を語るトークイベントが三日連続であります。参加者とセッションできたら幸い。