岡谷光学機械Lord ⅣAのレンズHighkor 4cm F3.5です。岡谷光学機械という会社は、戦前に東京光学(現トプコン)の関連会社として設立され、戦後にロード(Lord)という名の35mmカメラを作っていました。ロードは精工舎が販売していたそうです。Load ⅣAは1956年頃に発売された35mm判カメラです。入手した時にはすでに分解され、レンズユニットが外されている状態でした。
レンズユニットからシャッターを外して樹脂製のM42ボディキャップに穴をあけてレンズ後ろに取り付けました。これをM42マウントヘリコイドリングにつけてソニーEマウントで使えるようにしてあります。無限遠から0.4m程度まで近接できます。
古いレンズですのでそれなりの性能かと思っていましたが、どうしてなかなかな描写をするレンズでした。フルサイズで撮影しても四隅が流れるということもありません。やや周辺光量が落ち気味ですが、落ち方も結構スムースです。
Load ⅣAで使うよりは大幅に近距離での撮影になりますが、ボケもけっこう素直な感じです。
なかなか良いレンズのように思えます。40mmで使いやすい画角ですので、もっと持ち出して使い込んでみたいと思います。
いずれもSONY α7+Highkor 4cm F3.5
※カメラ/レンズの分解や改造は自己責任でお願いします。