Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ハインリッヒ・シュッツのガイストリッヒェ・コーアムジーク、東白楽から横浜まで歩く

2009-08-23 09:55:12 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は東白楽から横浜まで歩きました。
地元だったという人にナビゲートされての道なので、
どの道を歩いているかがわからない感じではあったが、
こんなところにこんな店があるといった面白さで楽しめた。
今回取り上げるのは、1585年生まれのシュッツの作品。
中部ドイツのチューリンゲン地方、ケストリッツで生まれた彼は、
カッセル方伯モーリッツの後援で、ヴェネツィアに行き、
ジョヴァンニ・ガブリエリに師事した。
1617年にはザクセン選帝侯の宮廷楽長に就任し、
1628年から1629年の間に再びイタリアに留学し、
モンテヴェルディの音楽に接し、30年戦争の戦禍の中、
ドイツ・プロテスタント音楽を確立させた人物である。

ガイストリッヒェ・コーアムジーク(Geistliche Chormusik)は1648年に出版された。
ずっと買ったままで未開封のシュッツの合唱曲集の10枚組のCDを開封した。
ルドルフ・マウエルスベルガー指揮、ドレスデン聖十字架合唱団の演奏である。
ここでは、その中の代表作である「涙とともに種まく者は」に触れる。
「涙とともに種まく者は」は、深い悲しみをたたえた曲で、
ポリフォニックとホモフォニーの様式を対比させた作品である。
詩篇126によるこの曲は、バビロン捕囚にあったユダヤの民の
悲しみと帰郷の喜びを歌った短い作品で、
最後はその幸せな感じのハーモニーの中で終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする