Mars&Jupiter

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ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージの「スターバト・マーテル」を聴き、二俣川から緑園都市まで歩く

2009-08-17 05:22:34 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は二俣川から緑園都市駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1710年生まれのペルゴレージの作品。
ナポリを中心に、オペラは宗教音楽の分野で活躍した。
ナポリの音楽院で学び、オペラの分野で成功し有名となった。
若くしてナポリ楽長にもなったが、26歳という若さで夭折した。
「スターバト・マーテル」は晩年の1736年に作曲された作品である。
今回聴いたCDはルチアーナ・ティチネッリ=ファットリのソプラノ、
マリア・ミネットのコントラルト、エドウィン・レーラーの指揮、
ソシエタ・カメリスティカ・ディ・ルガーノ等の演奏による。

第1曲「悲しみに沈める御母は」は、悲哀を込めたような序奏に続き、
ソプラノとアルトによる二重唱が行われる有名な歌である。
重なりあうメロディーが美しく、最後まで悲しい感じが続く。
第2曲「嘆き悲しむその御心は」は、ソプラノ独唱によるアリア。
これも一度聴いたら忘れない旋律で、美しくドラマティックである。
第3曲「天なる父のひとり子の」は、再びソプラノとアルトによる二重唱。
穏やかな感じで始まる歌は、次第にドラマティックさを持って歌われる。
第4曲「尊き御子の受難を」は、軽快な序奏に導かれ、
アルト独唱によって歌われるアリアである。
第5曲「キリストの御母の」は、ソプラノとアルトによる二重唱。
最初緩やかなテンポでソプラノ独唱者が歌い始め、
次にアルト独唱となり、そのあと二重唱となる。
第6曲「聖母はまた最愛の御母が」は、悲哀のある序奏がしばらく続き、
ソプラノ独唱により美しく叙情的で悲痛なアリアが歌われる。

第7曲「慈しみと愛の泉なる御母よ」は、
悲しそうな旋律の序奏に始まり、アルト独唱によるアリアが続く。
第8曲「われらが心をして」は、ソプラノとアルトによる二重唱で、
フガートの動きが見ることができ、二重唱の聴かせどころとなっている。
第9曲「聖なる御母よ」は、軽快な序奏がしばらく続き、
ソプラノに続き、アルトが歌い、やがて二重唱となり、
まるで歌劇の中の二重唱を思わせるような感じでもある。
第10曲「われわれにキリストの死を反省せしめ」は、
厳かな感じの序奏に始まり、アルト独唱によりアリアが歌われる。
第11曲「聖なる童貞よ」は、軽快な感じで序奏が始まり、
ソプラノとアルトによる二重唱が歌われるが、
このあたりを聴いているとモーツアルトにもつながる
オペラのその後を予感させるような音楽である。
第12曲「この肉体は死して朽ちるとも」は、
弦楽によりそっと始まる序奏に続き、
ソプラノとアルトによる二重唱となる。
両者の歌が重なり合い、厳かな感じで歌われていく。
最後はプレスト・アッサイとなり対位法風に、
「アーメン」を繰り返し、力強く終わる。
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