Mars&Jupiter

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アゴスティーノ・ステッファーニの「スターバト・マーテル」を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2009-08-25 10:27:24 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1654年生まれのステッファーニの作品。
イタリア生まれの彼は、生涯の多くをミュンヘンなどドイツで過ごした。
イタリア・オペラの伝統とフランスからの影響も取り入れ、
ドイツ・オペラの基礎を築く役割を果たした作曲家である。
オルガン奏者、作曲家としてだけでなく、外交官としても活躍したようだ。
「スターバト・マーテル」の作曲時期について詳しいことは分からない。
今回聴いたCDは、グスタフ・レオンハルトの指揮、
マルタ・アルマジャーノとミーケ・ヴァン・デア・スロイスのソプラノ、
ジョン・エルウィスとマーク・バドモアのテノール、
フランス・ホイツとハリー・ヴァン・デル・カンプのバス、
オランダ・バッハ協会バロック・オーケストラおよび合唱団の演奏である。

弦楽器の重々しい序奏に続き、“Stabat Mater‥”と
ソプラノ独唱がゆったり歌い始めていく。
そのあと合唱が、“Cujus animam‥”と歌い始め、
やがてソプラノ独唱、ソプラノ二重唱となり、
テノールなど男声も加わった重唱となる。
“Quis est homo‥”からはテノール独唱となる。
“Pro peccatis‥”からは再び合唱となり盛り上がりをみせる。
“Vidit suum dulcern‥”からはバス独唱でその低い声は心地いい。
“Eja Mater‥”からはソプラノ独唱と合唱が交互に歌われ、
そのあとはオルガン伴奏にのってテノールとバスの二重唱となり、
再びソプラノ独唱と合唱が交互に歌われる部分となる。
やや叙情的でありながら、劇的に展開していく。
そして最後はソプラノ二重唱となって次に続く。
“Fac me vere‥”は、合唱に続き独唱者たちの歌が続く。
“Virgo virginum‥”はテノールとバスによる重唱である。
“Fac ut portem‥”は独唱者たちによる重唱の部分で、
“Fac me plagis‥”は合唱による華やかな感じの曲で、
“Inflammatur‥”はテノールによるニ重唱にバスが加わる。
この部分についての独唱者たちの歌がなかなかいい。
“Quando corpus‥”は合唱によりフーガ的な部分も見せながら、
大きなクライマックスを築いていき、壮大な感じを見せながら、
合唱により、最後「アーメン」が復唱されて平和な感じで終わる。
前日聴いたドメニコ・スカルラッティとはだいぶ違い、
各部分に重唱や独唱、合唱といったように趣向を凝らしている。
自分の好みからいうとステッファーニの方がいいかなあ。
コメント
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