Mars&Jupiter

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アレッサンドロ・スカルラッティのカンタータ「リザ、わが炎」を聴きながら、西谷から二俣川まで歩く

2009-08-08 09:12:59 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは、1660年生まれのアレッサンドロ・スカルラッティの作品。
パレルモに生まれた彼はナポリの宮廷楽長を務め、
その後ローマのサンタ・マリア・マジョーレ教会の楽長を務めた。
ナポリやローマで多くのオペラ作品の上演を行った。
言うまでもないが、ドミニコ・スカルラッティは彼の息子である。
「リザ、わが炎(Lisa del foco mio)」の詳しい作曲年代は分からない。
今回聴いたCDはクリスティーナ・ブランディスとドミニク・ラーベルのソプラノ、
ニコラス・マギーガン指揮、アカデミアン・アカデミーの演奏によるものである。

最初哀愁漂う歌がハープシコードの伴奏により2人のソプラノで歌われる。
その次の曲も、2人のソプラノの歌が絡み合いながら進行する。
中間部はその前の落ち着いた感じとは対照的に軽快で流れるような歌で、
曲は三部形式になっており、冒頭の落ち着いた感じの曲に戻って終わる。
三曲目は短かくで二人のソプラノによりことばのやりとりがされる。
四曲目もゆったりとした曲で、旋律は魅力的で覚えやすい。
ハープシコードもそれを独奏でなぞっていく。
ソプラノ二重唱による歌は、優雅であり、そして甘美である。
五曲目は冒頭の器楽合奏による軽快な演奏に続き、
ソプラノ独唱者による美しい歌を器楽伴奏とともに聴くことができる。
六曲目は再び2人のソプラノによることばのやりとりが続く。
七曲目はソプラノ二重唱により、少し叙情的な旋律が歌われ、
互いが掛け合いながら最後は優雅な感じの中でゆったりと終わる。
このカンタータを聴いてみてもオペラ作曲家らしい部分がみえる。
「わが炎」というタイトル通り情熱的な部分も伝わってくる曲だ。
コメント
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