温泉に恵まれた福島県も常磐線沿線に当たる浜通り地方になると俄然その数を減らしてしまいますが、その中で燦然と輝いているのがいわき湯本温泉です。
かつては常磐炭田で栄えた街だけあって、当地には共同浴場がいくつか存在しています。このうち「さはこの湯」はいわき湯本温泉のシンボリックな外湯であって観光客も多く訪れていますが、その他は地元民向きと言えましょう。
今回はそんな地元民向きの外湯のひとつ「上の湯」をご紹介します。
日暮れ頃に訪れると地元の方で賑わっていました。台形の浴槽には緑灰色をして微かに濁ったお湯が張られ、白い湯の花がたくさん舞い、常に浴槽からお湯があふれ出ています。焦げたような硫黄臭が鼻を突き、弱塩味にたまご味と酸味が感じられます。熱いお湯なので長くは浸かっていられませんが、それでもツルスベ感は感じられ、湯上りは非常に爽快です。
含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
59.0℃ pH8.1 4750L/min(動力揚湯)
JR常磐線・湯本駅 徒歩15分(約1.2km)
福島県いわき市常磐湯本町 地図
(1階は「上川地区集会所」)
15:00~22:00 無休
100円
ロッカーあり
私の好み:★★★