

むつ市街(田名部)から大畑へ向かう途中、関根地区の中心をちょっと過ぎた国道脇に建つ温泉入浴施設。名前にプレジャーランドなんて横文字が並んでいますが、その実は昭和の面影を色濃く残す典型的な温泉銭湯です。宿泊もできて食堂も併設されています。駐車場には演歌が大音量で響いています(^^)

目の前に立つバス停の待合室はパンダのペイントが施されていますが、ちょっとシュールで不気味。子供が夜に見たら夜泣きして知恵熱が出るかも。

受付カウンターで料金を払って中へ。大きなカラオケ機が置かれた大広間の外側を迂回する感じで浴室へ。途中には休憩スペースがあって、窓から宇曽利山の美しい稜線が望めます。ソファーでは湯上りのおじさんたちが紫煙をくゆらせていました。

脱衣所の様子。屋外同様、館内にもスピーカーから演歌がエンドレスで流れています。もちろん脱衣所にも。初めて聞く曲ばかり…。

奥行の長い浴室です。洗い場には青森県の共同浴場に共通してみられる押しばね式カランと固定式シャワーが計24ヶ所並んでいます。洗い場近くにはサウナと水風呂あり。
浴槽は湯口のある手前側と、排湯口のある奥側の二つに分かれており、手前側はかなり熱め。湯使いは加温した上での放流式(掛け流し)でひて、湯口から手前側の槽に落とされたお湯は縁からオーバーフローすることなく奥側の槽へと流れ、そのまま排湯口で捨てられていきます。手前側の槽が熱いということは、加熱しすぎなんですね。
手前側の槽は薄い深緑色に弱く濁っていますが、奥側槽では黄緑色にちょっと変色して透明度が30cmほどになります。微妙な温度差が色に変化をもたらしているわけです。なお奥側槽にはジェットバスが設けられており、槽のネームプレート右側にあるボタンをセルフで押して作動させます。
ここのお湯は非常にしょっぱく、微かに金気も含まれているようです。まるで海水を濃縮させたかのような塩辛さでして、臭覚も海水っぽい匂いと微かな金気臭が混ざって感じられました。湯口はステンレス製ですが、塩分が強いためか赤い錆が発生しちゃっています。けっこうキシキシする浴感で、湯あがりは塩分のためにベトベト。ただでさえ火照りの強い凶暴な泉質なのに、かなり余計に加温しているので、特に手前側の槽は熱すぎて誰も入ろうとしません。奥側の槽でも誰も長湯できず、さっさとお湯から上がっては縁に腰かけてグッタリしています。夏にこのお湯に入ったら相当体力を奪われそうだ…。

一応露天風呂があって、ここからも宇曽利山が眺められるのですが、肝心のお湯は鈍っていてぬるく、黄土色の気味悪い沈殿も溜まっていたため、こちらには入浴しませんでした。
凶暴な強塩泉と格闘したい酔狂な御仁は、是非ここのお湯と一戦を交えてみては。
関根3号泉
ナトリウム-塩化物強塩泉 40.3℃ 溶存物質32.36g/kg 成分総計32.39g/kg
JR大湊線・下北駅から下北交通バスの佐井行か大畑行に乗車して石神温泉下車すぐ
青森県むつ市大字関根字北関根ノ内袖角地342-61 地図
0175-25-2411
6:00~22:00
420円
ドライヤー3分50円、シャンプー等は販売、貴重品はフロント預かり
私の好み:★★