つがる市の旧木造町役場周辺に点在する温泉浴場のひとつ。青森県でよく見かける温泉銭湯ですが、宿泊棟もあるので泊まれます。
屏風山といえば津軽藩政時代に造林された防砂林が有名でして、今ではメロンの産地としても名を馳せていますが、この温泉は実際の屏風山よりかなり東に位置する木造の町外れ、旧国道101号(現県道245号線)沿いにあるので、迷うことなくたどり着けるでしょう。訪問した日は生憎の猛吹雪、木造駅から歩いて行こうと考えていたのですが、除雪された雪が歩道を埋め尽くして山になっており、これに伴い車道も狭隘で、とても歩ける状態ではなかったので、短距離にもかかわらずタクシーを使っちゃいました。
館内に入ると、この手の施設には珍しく夫婦と思しき若い男女二人が受付カウンターで対応してくださいました。ねぶたの絵の暖簾、そして「北の京 木造」と染め抜かれた暖簾をそれぞれ潜って脱衣所へ。
いかにも銭湯らしい広々とした脱衣所。浴室とはガラスで仕切られています。衣類や荷物は籠に入れ、それを棚へ収めたらお風呂へGO!
浴室の中央に浴槽が据えられ、その両側に洗い場が設けられているという、青森県の銭湯おなじみのスタイル。
押しバネ式カランが計23ヶ所(左側11ヶ所+右側12ヶ所)、固定式シャワーは場所によって設けられていたりいなかったり…。なおカランから出てくるお湯は源泉です。この他、源泉使用の打たせ湯や水風呂もあります(サウナは故障中でした)。
浴槽は二分割され、湯口のある手前側は若干熱め、奥側はちょっと広くて湯加減は適温。SUSのフレキ管2本が湯口ですが、なぜか出てくるお湯の温度が微妙に異なっており、脱衣所に向かって右側の方がやや熱めでした。湯使いはれっきとした源泉掛け流し。
お湯は薄い黄褐色透明で、はっきりとした(やや強めの)塩味+出汁味+炭酸みたいな(でも炭酸ではない)味。ちょっと金気も含まれているかも。お出汁のような匂い+臭素臭+ヨードのような匂いで、味や匂いが海水由来のお湯であることを如実に伝えてくれます。津軽平野の西北五地域で良く見られるタイプのお湯で、ご近所の光風温泉にとっても似ている泉質です。
ツルスベ感が強くてとても気持ちの良い浴感。食塩のパワーによって湯上りの火照りが強く、外に出てからも猛吹雪なのにしばらくは汗が止まりませんでした。しかもそれが持続するのですから、温泉の力って本当にすごいですね。
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 55.2℃
JR五能線・木造駅より徒歩15分(約900m)
青森県つがる市木造浦船58-2 地図
0173-42-1697
6:00~23:00
390円
ドライヤー10円/3分、ロッカー100円有料、その他販売
私の好み:★★★