温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

永岡温泉 夢の湯

2011年04月28日 | 岩手県
 
栗駒ゴルフ倶楽部に併設されている温泉浴場です。県道37号線から看板に従って曲がり、牧場の中を伸びる長閑な道を東へ進んでゆくとやがて辿りつきます。駐車場は広く、その敷地内には温泉発見を記念したものと思われる昭和52年の石碑が建てられています。
建物はなかなか立派な構えをしており、本館や2008年にオープンした新館では宿泊もできるようです。館内には食堂も設けられているのですが、訪問したのが昼間だったためか、食堂内は大勢の爺さん婆さんでにぎわっており、ほぼ満席状態でした。

 
「夢の湯」の夢ってどんな意味なのかしらと思いつつ浴室に入った途端、目の前の光景に心を奪われてしまいました。お風呂は内湯のみで、タイルの主槽と檜の小浴槽に分かれているのですが、主槽の湯口やその隣にある打たせ湯からまさに怒涛の如く源泉がドバドバ轟音を立てながら投入され、洪水状態で浴槽からオーバーフローしているのです。圧巻の光景に思わず小躍りしちゃいました。打たせ湯の前にはカーテンが取り付けられていますが、これは勢いよく落ちるお湯が打たせ湯利用者の体に当たって、他の入浴客へ飛沫がかからないようにするための配慮かと思われます。


檜の小浴槽は主槽とガラスのパーテーションで隔てられており、こちらにもたっぷり源泉が投入されていますが、ドバドバというような騒々しさは無いため、のんびり湯あみできました。浴槽の周りがスノコ状になっていて余計な水分が下へ落ちてゆくため、足元はとっても快適です(足の裏がスノコの隙間に嵌まるので、歩くとちょっと痛いかも)。浴室内にはこの他サウナも設けられています。


お湯は薄い黄色の透明。マイルドな塩味+微かな金気味。弱いながら臭素臭+油臭が漂い、特に湯口付近ではっきり嗅ぎ取れます。金気の影響なのか、床が赤茶色に染まっていました。湯口付近はお湯が白濁して見えるほど大量の泡で占められており、お湯に入ると忽ち肌に気泡が付着します。ツルツルスベスベ感が強い浴感なので、何度も肌をさすりたくなってしまい、また長湯したくなるような絶妙な湯加減なので、一度入るとなかなか出られず、帰るときにはこのお湯に後ろ髪を引かれる思いでした。

加温加水循環消毒一切なし。怒涛の湯量と心地よい浴感はまさに夢心地。なるほど「夢の湯」というネーミングは十分に納得できます。なお、こちらには今回紹介した大浴場の他、家族風呂や歩行湯もあり、それぞれ別料金で利用できます。


永岡温泉2号泉
ナトリウム-塩化物温泉 41.9℃ pH7.24 溶存物質3.126g/kg 成分総計3.223g/kg

岩手県胆沢郡金ヶ崎町永沢石持沢6-284  地図
0197-44-3420
ホームページ

10:00?~21:00
380円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
コメント
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