バリ島北東部の高原地キンタマーニでは、活火山のバトゥール山が聳え、その火山活動で形成されたカルデラ湖であるバトゥール湖が風光明媚な観光名所になっていますが、このバトゥール湖の湖畔に外国人観光客向けの温泉施設が複数あるという情報を仕入れたので、その中の一つへ行ってみることにしました。
観光拠点ウブドの街から北へ向かってレンタカーを走らせます。カルデラ外輪山の稜線に向かってひたすら登り勾配の連続。ウブドから約40分ほどで坂道を登りきると・・・
カルデラの中で両裾を伸ばし美しくそびえるバトゥール山が眼前に聳えていました。絶景です。
山の右手(東側)にはバトゥール湖も望めました。意外と大きい湖なんですね。
今度はカルデラ内部に向かって山を下り、この湖畔を目指します。
カルデラ内部は噴火した直後に冷却して固まったような火山岩がゴロゴロしている荒地。噴火当時の様子が容易に想像できます。
やがて温泉施設の旗や看板が路傍に立ち始めました。当地には温泉施設が複数あるらしいのですが、あまりリサーチせずに出かけてしまったので、どこが良いのかわからず・・・
最も手前側に位置しているトヤ・ブンカ村営"Batur Natural Hot Springs"を訪れることにしました。広い無料駐車場にレンタカーを止めて・・・
土産物を売っている小さなワルン(屋台)に両サイドを挟まれた通路を進んでゆくと、その突き当たりに窓口とゲートが設けられていました。外国人観光客向けの施設ですから、料金設定はかなり高く、入浴のみでもRp150,000(日本円に換算して1200〜1300円)という強気のお値段です。この料金には貸しバスタオル・ウェルカムドリンク・揚げバナナのおやつが含まれていますが、このほか、構内のレストランでいただくランチ付きの料金設定もあるようです。なお私は入浴のみの利用にしました。
構内にはいくつもの温泉プールが並んでおり、リゾート施設としてはまずまずの美しさ。
ぬるい温泉プールを左に見ながら通路を歩いてロッカールームへ。専用窓口でバスタオルとロッカーキーの貸与を受けます。
左or上画像はロッカー。右or下画像はシャワールーム兼更衣室。当然ながら水着着用必須です。
湖に向かって緩やかに下っている斜面に位置しているため、温泉プールやレストラン・マッサージルームなどの各施設はその傾斜に沿って段々に設けられています。まずは最下段の湖畔に並ぶ温泉プールへ入ってみることにしました。欧米豪系の観光客が楽しそうに湯浴みしていました。
プールサイドにはバリ島らしい石像が並び、その石像の口々から温泉が注ぎ落とされていました。
湖を臨むこの温泉浴槽は、その景色の良さに惹かれるのか、お客さんが最も多く集まっていました。またこの浴槽には打たせ湯もあり、お湯に打たれて大はしゃぎをしている観光客の姿も見られました。
湯口のひとつで吐出温度を測ってみたところ、36.3℃でした。また浴槽における温度は34.8℃で、pH8.07でした。お湯は無色透明で綺麗に澄んでおり、僅かに甘味を有するものの、匂いなどはなく、少々のツルスベ感がある滑らかでやさしいタイプのお湯です。
湖岸はボートの桟橋が設置されており、小さなボートのほか、カラフルなスワンボートが舫われていました。
最も湖岸に近いプールは水がやや緑色に濁っており、かなりぬるく、正直なところ温泉っぽくありません。普通の水と排湯が混じったものが張られているのでしょう。しかも深さが2メートルもあるため、ゆっくり寛ぐこともできません。従いまして、ここに入って湖岸を眺めるならば、泳いでプールサイドにしがみつく他ありません。
湖岸から左の方を眺めると、民営の温泉リゾート施設が隣接しており、明らかにこちらよりも多くのお客さんで賑わっているようでした。しかも、湖岸ギリギリまで温泉浴槽になっているみたい…。ということは、あちら側の方が満足度が高いのかな? あるいは隣の芝生が青く見えるだけなのかな?
せっかくここまで来ましたので、恥ずかしながら自分撮りをすることに。湖水と一体化したような湖岸のプールでまず1枚。
つづいて、打たせ湯のある浴槽でもう1枚。
上述のように湯船の温度が35℃前後なので、たしかに湯逆上せを気にせず長い時間浸かっていられるのですが、南国とはいえ標高の高い場所ですから、日中でもかなり涼しく、プールから上がった瞬間は肌寒さを覚えました。
ステップを上がって丘側のプールにも入ってみました。こちらの方がお湯の透明度が高く、湯加減もまずまずなのですが、いかんせん湖岸の温泉プールに比べると眺望がいまいちなためか、利用客の数は少なく、せっかくの広さを持て余していました。でも、それを逆手にとってイチャイチャするカップルもいましたから、その閑散さにも需要があるということなのでしょう。
ひと通り浴槽を廻った後、カウンターに赴いてスイカジュースと揚げバナナをもらい、湖畔を臨むベンチに腰をかけて景色を眺めながら両方をいただきました。味には期待していなかったのですが、結構美味しかったので、そこそこ満足。
正直なところ、お湯はぬるくて泉質的な面白さにも欠けるため、温泉の良さを期待すると肩透かしをくらいますが、ロケーションや開放感は素晴らしいので、歓楽地の喧騒を離れ景色を眺めながらのんびり過ごすには良いところと言えるでしょう。
Toya Bungkah Kintamani, Desa Pekraman Batur, Songan B, Bangli, Songan B, Kintamani, Kabupaten Bangli, Bali
公式サイト
入浴のみRp150,000
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★
観光拠点ウブドの街から北へ向かってレンタカーを走らせます。カルデラ外輪山の稜線に向かってひたすら登り勾配の連続。ウブドから約40分ほどで坂道を登りきると・・・
カルデラの中で両裾を伸ばし美しくそびえるバトゥール山が眼前に聳えていました。絶景です。
山の右手(東側)にはバトゥール湖も望めました。意外と大きい湖なんですね。
今度はカルデラ内部に向かって山を下り、この湖畔を目指します。
カルデラ内部は噴火した直後に冷却して固まったような火山岩がゴロゴロしている荒地。噴火当時の様子が容易に想像できます。
やがて温泉施設の旗や看板が路傍に立ち始めました。当地には温泉施設が複数あるらしいのですが、あまりリサーチせずに出かけてしまったので、どこが良いのかわからず・・・
最も手前側に位置しているトヤ・ブンカ村営"Batur Natural Hot Springs"を訪れることにしました。広い無料駐車場にレンタカーを止めて・・・
土産物を売っている小さなワルン(屋台)に両サイドを挟まれた通路を進んでゆくと、その突き当たりに窓口とゲートが設けられていました。外国人観光客向けの施設ですから、料金設定はかなり高く、入浴のみでもRp150,000(日本円に換算して1200〜1300円)という強気のお値段です。この料金には貸しバスタオル・ウェルカムドリンク・揚げバナナのおやつが含まれていますが、このほか、構内のレストランでいただくランチ付きの料金設定もあるようです。なお私は入浴のみの利用にしました。
構内にはいくつもの温泉プールが並んでおり、リゾート施設としてはまずまずの美しさ。
ぬるい温泉プールを左に見ながら通路を歩いてロッカールームへ。専用窓口でバスタオルとロッカーキーの貸与を受けます。
左or上画像はロッカー。右or下画像はシャワールーム兼更衣室。当然ながら水着着用必須です。
湖に向かって緩やかに下っている斜面に位置しているため、温泉プールやレストラン・マッサージルームなどの各施設はその傾斜に沿って段々に設けられています。まずは最下段の湖畔に並ぶ温泉プールへ入ってみることにしました。欧米豪系の観光客が楽しそうに湯浴みしていました。
プールサイドにはバリ島らしい石像が並び、その石像の口々から温泉が注ぎ落とされていました。
湖を臨むこの温泉浴槽は、その景色の良さに惹かれるのか、お客さんが最も多く集まっていました。またこの浴槽には打たせ湯もあり、お湯に打たれて大はしゃぎをしている観光客の姿も見られました。
湯口のひとつで吐出温度を測ってみたところ、36.3℃でした。また浴槽における温度は34.8℃で、pH8.07でした。お湯は無色透明で綺麗に澄んでおり、僅かに甘味を有するものの、匂いなどはなく、少々のツルスベ感がある滑らかでやさしいタイプのお湯です。
湖岸はボートの桟橋が設置されており、小さなボートのほか、カラフルなスワンボートが舫われていました。
最も湖岸に近いプールは水がやや緑色に濁っており、かなりぬるく、正直なところ温泉っぽくありません。普通の水と排湯が混じったものが張られているのでしょう。しかも深さが2メートルもあるため、ゆっくり寛ぐこともできません。従いまして、ここに入って湖岸を眺めるならば、泳いでプールサイドにしがみつく他ありません。
湖岸から左の方を眺めると、民営の温泉リゾート施設が隣接しており、明らかにこちらよりも多くのお客さんで賑わっているようでした。しかも、湖岸ギリギリまで温泉浴槽になっているみたい…。ということは、あちら側の方が満足度が高いのかな? あるいは隣の芝生が青く見えるだけなのかな?
せっかくここまで来ましたので、恥ずかしながら自分撮りをすることに。湖水と一体化したような湖岸のプールでまず1枚。
つづいて、打たせ湯のある浴槽でもう1枚。
上述のように湯船の温度が35℃前後なので、たしかに湯逆上せを気にせず長い時間浸かっていられるのですが、南国とはいえ標高の高い場所ですから、日中でもかなり涼しく、プールから上がった瞬間は肌寒さを覚えました。
ステップを上がって丘側のプールにも入ってみました。こちらの方がお湯の透明度が高く、湯加減もまずまずなのですが、いかんせん湖岸の温泉プールに比べると眺望がいまいちなためか、利用客の数は少なく、せっかくの広さを持て余していました。でも、それを逆手にとってイチャイチャするカップルもいましたから、その閑散さにも需要があるということなのでしょう。
ひと通り浴槽を廻った後、カウンターに赴いてスイカジュースと揚げバナナをもらい、湖畔を臨むベンチに腰をかけて景色を眺めながら両方をいただきました。味には期待していなかったのですが、結構美味しかったので、そこそこ満足。
正直なところ、お湯はぬるくて泉質的な面白さにも欠けるため、温泉の良さを期待すると肩透かしをくらいますが、ロケーションや開放感は素晴らしいので、歓楽地の喧騒を離れ景色を眺めながらのんびり過ごすには良いところと言えるでしょう。
Toya Bungkah Kintamani, Desa Pekraman Batur, Songan B, Bangli, Songan B, Kintamani, Kabupaten Bangli, Bali
公式サイト
入浴のみRp150,000
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★