前回記事の続編です。
魅力たっぷりのお部屋とお食事に満足した後は、お風呂へとまいりましょう。
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お宿ご自慢の大浴場は、1階の展望ホールの左右に配置されており、海に向かって左に男湯、右に女湯の暖簾がさがっていました。両浴場とも夜通し利用できますので、誰もいない真夜中にのんびり入るのも良いでしょう。
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綺麗で明るい脱衣室を抜け、大きくて開放的な浴室へ。画像は深夜に撮ったため暗いのですが、大きな窓からは海を望めますし、日中は窓から陽光と海のきらめきがたっぷり降り込んでくるおかげで大変明るく、伸び伸びした環境で湯浴みが楽しめます。
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日帰り入浴を積極的に受け入れているためか、洗い場が広く確保されており、私が数えたところ計20基のシャワー付きカランが設けられていました。公衆浴場並みの数ですね。日帰り入浴ですと430円で利用できるお風呂なのに、アメニティ類が用意されている点は実にありがたいです。
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海に面した窓の下に設けられた主浴槽は(目測で)6m×3.5mという大きなもの。源泉温度が19℃しかないため、湯口より注がれているお湯は熱めに加温されていますが、その熱源に化石燃料ではなく木材ペレットを用いているんだそうです。環境配慮型の施設で湯浴みすると、体のみならず心もホッとできますね。なお湯使いは加水なし且つ加温循環消毒ありです。
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室内には上画像のような小浴槽もありました。傍には「水風呂」と書かれていましたが、実際には主浴槽のお湯より数かに黄色くてぬるいお湯が張られていました。しかも薬というより、いかにも鉱泉っぽい知覚的特徴が得られました。何かの薬草か入浴剤でも溶かしていたのかしら。
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海を臨む高台に設けられた露天風呂。5~6人サイズの岩風呂です。三陸らしい入り組んだ海岸線や湾を一望できる素晴らしいロケーションに、思わず感嘆の声が漏れてしまいました。目の前の海原と比べてこの浴槽はいかんせん小さいのですが、加温せざるを得ないお湯ですから、加熱設備の関係上、5~6人というキャパシティは致し方ないところなのでしょう。小さな浴槽ほどではありませんが、ここのお湯も僅かに黄色く、微かに濁っているように見えました。なお(画像にはありませんが)前回記事で取り上げたように、この建物は東に向かっていますから、この露天風呂でも入浴しながら日の出を拝むことができますよ。
さて肝心のお湯についてですが、先述のように19℃の鉱泉を木材ペレットで加温して供給しています。このため循環や消毒はやむを得ません(お湯からはカルキ臭がしっかり放たれています)。お湯はしょっぱく、やや苦味もあり、湯船の中ではツルスベとギシギシが混在する、いかにもナトリウム・カルシウム-塩化物泉らしい浴感が得られました。
三陸は高温泉と御縁のない地域ですから、お湯の質にこだわるマニアの方には関心が及びにくいかもしれませんが、地域の観光や出張などでは実に有用でコストパフォーマンスの高い宿ではないかと思います。今回の旅行で同行した親類たちも異口同音に満足したと申しておりました。おすすめです。
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 19.1℃ pH8.8 49.1L/min(動力揚湯) 溶存物質2258.9mg/kg 成分総計2258mg/kg
Na+:492.3mg(55.76mval%), Ca++:329.4mg(42.83mval%),
Cl-:1310mg(95.23mval%), SO4--:40.3mg, HCO3-:40.9mg, CO3--:9.9mg,
H2SiO3:20.3mg,
(平成21年3月16日)
加水なし、
加温あり(源泉が低温のため)、循環あり(衛生管理のため、かけ流しと循環ろ過装置を併用)、消毒あり(衛生管理のため)
岩手県大船渡市大船渡町字丸森29番1
0192-26-1717
ホームページ
日帰り入浴11:00~18:00
430円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★
魅力たっぷりのお部屋とお食事に満足した後は、お風呂へとまいりましょう。
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お宿ご自慢の大浴場は、1階の展望ホールの左右に配置されており、海に向かって左に男湯、右に女湯の暖簾がさがっていました。両浴場とも夜通し利用できますので、誰もいない真夜中にのんびり入るのも良いでしょう。
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綺麗で明るい脱衣室を抜け、大きくて開放的な浴室へ。画像は深夜に撮ったため暗いのですが、大きな窓からは海を望めますし、日中は窓から陽光と海のきらめきがたっぷり降り込んでくるおかげで大変明るく、伸び伸びした環境で湯浴みが楽しめます。
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日帰り入浴を積極的に受け入れているためか、洗い場が広く確保されており、私が数えたところ計20基のシャワー付きカランが設けられていました。公衆浴場並みの数ですね。日帰り入浴ですと430円で利用できるお風呂なのに、アメニティ類が用意されている点は実にありがたいです。
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海に面した窓の下に設けられた主浴槽は(目測で)6m×3.5mという大きなもの。源泉温度が19℃しかないため、湯口より注がれているお湯は熱めに加温されていますが、その熱源に化石燃料ではなく木材ペレットを用いているんだそうです。環境配慮型の施設で湯浴みすると、体のみならず心もホッとできますね。なお湯使いは加水なし且つ加温循環消毒ありです。
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室内には上画像のような小浴槽もありました。傍には「水風呂」と書かれていましたが、実際には主浴槽のお湯より数かに黄色くてぬるいお湯が張られていました。しかも薬というより、いかにも鉱泉っぽい知覚的特徴が得られました。何かの薬草か入浴剤でも溶かしていたのかしら。
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海を臨む高台に設けられた露天風呂。5~6人サイズの岩風呂です。三陸らしい入り組んだ海岸線や湾を一望できる素晴らしいロケーションに、思わず感嘆の声が漏れてしまいました。目の前の海原と比べてこの浴槽はいかんせん小さいのですが、加温せざるを得ないお湯ですから、加熱設備の関係上、5~6人というキャパシティは致し方ないところなのでしょう。小さな浴槽ほどではありませんが、ここのお湯も僅かに黄色く、微かに濁っているように見えました。なお(画像にはありませんが)前回記事で取り上げたように、この建物は東に向かっていますから、この露天風呂でも入浴しながら日の出を拝むことができますよ。
さて肝心のお湯についてですが、先述のように19℃の鉱泉を木材ペレットで加温して供給しています。このため循環や消毒はやむを得ません(お湯からはカルキ臭がしっかり放たれています)。お湯はしょっぱく、やや苦味もあり、湯船の中ではツルスベとギシギシが混在する、いかにもナトリウム・カルシウム-塩化物泉らしい浴感が得られました。
三陸は高温泉と御縁のない地域ですから、お湯の質にこだわるマニアの方には関心が及びにくいかもしれませんが、地域の観光や出張などでは実に有用でコストパフォーマンスの高い宿ではないかと思います。今回の旅行で同行した親類たちも異口同音に満足したと申しておりました。おすすめです。
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 19.1℃ pH8.8 49.1L/min(動力揚湯) 溶存物質2258.9mg/kg 成分総計2258mg/kg
Na+:492.3mg(55.76mval%), Ca++:329.4mg(42.83mval%),
Cl-:1310mg(95.23mval%), SO4--:40.3mg, HCO3-:40.9mg, CO3--:9.9mg,
H2SiO3:20.3mg,
(平成21年3月16日)
加水なし、
加温あり(源泉が低温のため)、循環あり(衛生管理のため、かけ流しと循環ろ過装置を併用)、消毒あり(衛生管理のため)
岩手県大船渡市大船渡町字丸森29番1
0192-26-1717
ホームページ
日帰り入浴11:00~18:00
430円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★