前回記事の続編です。
「信玄の薬湯」で心身を癒し、さっぱり爽快になったところで、もう一つのお風呂である「森の温泉」にも入ってみることにしました。
一旦服を着てから「信玄の薬湯」を出て、歩いてきた廊下をちょっと戻り、ヒーリング音楽が流れる廊下の分岐点へとやってきました。なぜ静寂な白樺の森の中で音楽を流すのか、そのセンスにちょっと小首を傾げたくなりますが、ま、それはともかく、ここで案内表示が支持する方向へと逸れて更に奥へと進んでいきます。
若干曲がっている廊下の突き当たりに紺と紅の暖簾が下がっており、両者の間には神棚が祀られていました。神々しいお風呂なのかしら。コンパクトな脱衣室に備え付けられているのは棚と籠だけ。至ってシンプルです。
総木造の「信玄の薬湯」と異なり、こちらのお風呂の建物はコンクリ打ちっぱなしですが、内湯に洗い場が無い点は同様であり、しかもこちらの内湯は加温の浴槽が1つあるのみです。浴槽は木製で1.8m四方で4人サイズ。薬湯と同じく深さ90cm。壁からチョロチョロとぬるい源泉が落とされており、薬湯ほどではありませんが、お湯は白く濁っていました。そして底には若干沈殿が溜まっていました。
薬湯と決定的に違うのは露天風呂が用意されていること。白樺の木立の中という清々しい環境の中にある露天風呂には、内湯と同じく1.8m四方の木造浴槽(足元はコンクリ)が設けられており、コンクリ建物の上から薬湯と同じ冷鉱泉が、薬湯と同じく滝のように落とされています。
こちらのお風呂では内湯で温まり、露天で冷たい薬湯に入る・・・その往復を何度も繰り返しました。
私が訪れたのは残暑厳しい9月の某日でしたが、木立の中では爽やかな風が吹き抜け、空を見上げると青い空と白樺の緑、そして木の幹の白が美しいトリコロールを生み出していました。なんて爽やかな環境なんでしょう! お蔭様で街の暑さを完全に忘れることができました。
「信玄の薬湯」の源泉非加温浴槽には大量の沈殿が溜まっていましたが、こちらはかなり少なく、ごっそり掬えるような量はありませんでした。清掃のタイミングの問題なのかもしれません。「信玄の薬湯」も「森の温泉」も同じ源泉が使われています。湧出時は無色透明ですが、加温したり空気に触れたりすると白濁し、沈殿が発生するのでしょう。口に含むと明礬の味と少々の明礬の匂いが感じられるほか、炭酸味がはっきり感じられ、特に冷鉱泉は炭酸水の味そのものでした。つまり炭酸泉と明礬泉をミックスしたような冷鉱泉と表現しても差し支えないでしょう。繰り返し申し上げているように湯上がりは非常にさっぱり爽快。とっても気持ち良く、湯上りの肌はスベスベです。
昔から湯治客を癒してきた歴史ある冷鉱泉ですが、複数日数宿泊して湯治せずとも、短時間入浴するだけで心身がすっかり癒されました。武田信玄の名に負けない、素敵な鉱泉です。
渋鉱源泉
単純酸性冷鉱泉 21.2℃ pH2.71 湧出量記入無し(自然湧出) 溶存物質592.4mg/kg 成分総計1106.3mg/kg
H+:2.0mg(26.00mval%), Na+:69.5mg(39.39mval%), Mg++:6.7mg, Ca++:14.7mg, Al+++:6.8mg,
Cl-:142.1mg(46.87mval%), HSO4-:14.1mg, SO4--:210.0mg(51.13mval%),
H2SiO3:96.8mg, CO2:511.5mg, H2S:2.4mg,
(平成21年5月22日)
長野県茅野市豊平4734
0266-67-2128
ホームページ
日帰り入浴11:00~16:00
1500円
フロント前にロッカーあり、大浴場にドライヤー・シャンプー類あり
私の好み:★★★
「信玄の薬湯」で心身を癒し、さっぱり爽快になったところで、もう一つのお風呂である「森の温泉」にも入ってみることにしました。
一旦服を着てから「信玄の薬湯」を出て、歩いてきた廊下をちょっと戻り、ヒーリング音楽が流れる廊下の分岐点へとやってきました。なぜ静寂な白樺の森の中で音楽を流すのか、そのセンスにちょっと小首を傾げたくなりますが、ま、それはともかく、ここで案内表示が支持する方向へと逸れて更に奥へと進んでいきます。
若干曲がっている廊下の突き当たりに紺と紅の暖簾が下がっており、両者の間には神棚が祀られていました。神々しいお風呂なのかしら。コンパクトな脱衣室に備え付けられているのは棚と籠だけ。至ってシンプルです。
総木造の「信玄の薬湯」と異なり、こちらのお風呂の建物はコンクリ打ちっぱなしですが、内湯に洗い場が無い点は同様であり、しかもこちらの内湯は加温の浴槽が1つあるのみです。浴槽は木製で1.8m四方で4人サイズ。薬湯と同じく深さ90cm。壁からチョロチョロとぬるい源泉が落とされており、薬湯ほどではありませんが、お湯は白く濁っていました。そして底には若干沈殿が溜まっていました。
薬湯と決定的に違うのは露天風呂が用意されていること。白樺の木立の中という清々しい環境の中にある露天風呂には、内湯と同じく1.8m四方の木造浴槽(足元はコンクリ)が設けられており、コンクリ建物の上から薬湯と同じ冷鉱泉が、薬湯と同じく滝のように落とされています。
こちらのお風呂では内湯で温まり、露天で冷たい薬湯に入る・・・その往復を何度も繰り返しました。
私が訪れたのは残暑厳しい9月の某日でしたが、木立の中では爽やかな風が吹き抜け、空を見上げると青い空と白樺の緑、そして木の幹の白が美しいトリコロールを生み出していました。なんて爽やかな環境なんでしょう! お蔭様で街の暑さを完全に忘れることができました。
「信玄の薬湯」の源泉非加温浴槽には大量の沈殿が溜まっていましたが、こちらはかなり少なく、ごっそり掬えるような量はありませんでした。清掃のタイミングの問題なのかもしれません。「信玄の薬湯」も「森の温泉」も同じ源泉が使われています。湧出時は無色透明ですが、加温したり空気に触れたりすると白濁し、沈殿が発生するのでしょう。口に含むと明礬の味と少々の明礬の匂いが感じられるほか、炭酸味がはっきり感じられ、特に冷鉱泉は炭酸水の味そのものでした。つまり炭酸泉と明礬泉をミックスしたような冷鉱泉と表現しても差し支えないでしょう。繰り返し申し上げているように湯上がりは非常にさっぱり爽快。とっても気持ち良く、湯上りの肌はスベスベです。
昔から湯治客を癒してきた歴史ある冷鉱泉ですが、複数日数宿泊して湯治せずとも、短時間入浴するだけで心身がすっかり癒されました。武田信玄の名に負けない、素敵な鉱泉です。
渋鉱源泉
単純酸性冷鉱泉 21.2℃ pH2.71 湧出量記入無し(自然湧出) 溶存物質592.4mg/kg 成分総計1106.3mg/kg
H+:2.0mg(26.00mval%), Na+:69.5mg(39.39mval%), Mg++:6.7mg, Ca++:14.7mg, Al+++:6.8mg,
Cl-:142.1mg(46.87mval%), HSO4-:14.1mg, SO4--:210.0mg(51.13mval%),
H2SiO3:96.8mg, CO2:511.5mg, H2S:2.4mg,
(平成21年5月22日)
長野県茅野市豊平4734
0266-67-2128
ホームページ
日帰り入浴11:00~16:00
1500円
フロント前にロッカーあり、大浴場にドライヤー・シャンプー類あり
私の好み:★★★