peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

セイヨウリンゴ(西洋林檎)&花崎館跡

2008年11月03日 | Weblog
セイヨウリンゴ(西洋林檎)&花崎館跡 
2008年11月2日






2008年11月2日(日)、一関市大東町中川字中大畑にある中世の城跡
だったという花崎館跡に行ってきました。地元紙岩手日日(9/27)
”先人の生きざましのぶ~中川地域振興協・花崎館跡に石碑建立”と
いう見出しの記事を見た妻が、ぜひ行ってみたいというので2人で行
ったのでした。

花崎館跡は中川地区の盆地を一望できる高台にあり、大東町史の記録
によると、館主は及川掃部介義照で、永禄2年(1559年)に落城したと
のこと。近代になってからは中川地区のシンボルとして地域の人たちに
親しまれ、かつては春の花見や学校の遠足のコースにもなっていたとい
います。
眼下にはリンゴ畑が広がり、リンゴ(林檎)が真っ赤に実っていました。


りんご畑の中を通り、花崎館跡(中川館)の登り口に着いたら、
リンゴ畑の周りに熊除けの電気柵が張りめぐらされていました。


















セイヨウリンゴ(西洋林檎)バラ科 リンゴ属
Malus domestica
コーカサス地方原産と推定されている落葉小高木~高木だが、原種は
栽培されていないという。現在世界各地で栽培されているのはセイヨ
ウリンゴ(西洋林檎)で、ヨーロッパでは4000年以上前から栽培され
ていたとのこと。

日本では江戸時代に中国から入ったワリンゴ M.pumila var.dulcissima
(これを林檎と呼んでいた)が栽培されていたが、明治時代に欧米から
多くの品種が導入され、本格的な栽培が始まったと言われる。紅玉や国光、
祝などは当時アメリカから入ってきた品種で、戦後になると日本でもふじ、
つがる、陸奥、王林(青リンゴの代表)など、多くの品種が育成されるよ
うになったとのこと。

果樹として栽培されているために自然樹形は見られない。若木や切り戻し
後は勢いよく伸びる徒長枝を立てる。樹皮は黒紫色から次第に灰褐色に
なる。若枝には綿毛が密生する。

葉は長さ6~13cmほどの広楕円形、楕円形または卵形で、縁には鈍い鋸
歯がある。

4~5月、枝先に直径3~4cmに花が数個散形状に咲く。花弁は5枚で白色
または淡紅白色。雄しべは約20本。花柱は5本。花柄と鐘形の萼筒には
綿毛が密生する。

果実は直径4~12cmほどの球形で両端は深く窪み、紅色または紅黄色に
熟す。生食のほか、ジャムやジュースなどの加工用としても人気がある。