peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ドウダンツツジ(灯台躑躅/満天星躑躅)

2008年11月08日 | Weblog
一関市東山町のドウダンツツジ(灯台躑躅/満天星)
の紅葉 2008年11月7日







2008年11月7日(金)、一関市東山町長坂の唐梅館総合公園内にある
クラブハウス「えぽっく」で、一関市東山公民館主催の平成20年度文
学講座が開催されました。「花と月をこよなく愛し、みちのくの歌枕
に憧れた歌人西行 その歌と物語」と題したもので、毎週金曜日連続5回の
講座です。最終日の12月5日は西行が歩いたゆかりの地めぐりを行うと
いうことなので楽しみにしています。
唐梅館総合公園に植えられているドウダンツツジ(灯台躑躅/満天星)
が真っ赤に紅葉していました。






一関市街地のドウダンツツジ(灯台躑躅/満天星躑躅)
 2006年5月6日




今、一関市内のドウダンツツジがどこでも花盛りです。
2006年5/6(土)、ショッピング・デパート「SATY」の生垣として
植えられているドウダンツツジも沢山の花を咲かせていました。







ドウダンツツジ(灯台躑躅/満天星躑躅)
ツツジ科 ドウダンツツジ属 Enkianthus perulatus
山地に生える落葉低木で、車輪状によく枝分かれして
高さ1~4mになる。春は花が愛らしく、秋は紅葉が美しい
ので、庭園樹、公園樹として各地に広く植えられている。
また、刈り込みに耐えるので生垣にも多用される。

葉は枝先に輪生状に互生し、細い柄があって長さ2~4cmの
倒披針形で、先は急に尖る。
4~5月、葉が開くのとほぼ同時に枝先に1~5個白色で壺状
の花を下向きに開く。花は長さ7~8mm。果は狭長楕円形。
分布:本州(房総南部、天城山以西)、四国、九州

和名は、枝の分かれ方が、3本の棒を結んで油皿を乗せる灯
明台の足に似ていることにちなんで「灯台躑躅」とつけられ、
転訛して「どうだん」になったという。

この仲間は日本に次の4種が自生し、よく庭木にもされる。

「サラサドウダン(更紗灯台)は深山に自生。花期は6~7月。
鐘形で紅色の縦すじ入りの花は約10個つくが、色違いの
変異種も多い。

「シロドウダン(白灯台)」は白い花が総状に多数つくが、
自生の赤花品種に「ベニドウダン(紅灯台)」がある。

「アブラツツジ(油躑躅)」は葉の裏に光沢がある。

イソギク(磯菊)/ハナイソギク(花磯菊)

2008年11月08日 | Weblog
一関市東山町のイソギク(磯菊) 2008年11月7日




2008年11月7日(金)、一関市東山町長坂字町にある東山郵便局のすぐ
近くにある民家の花壇でイシギク(磯菊)が花を咲かせていました。






一関市山目のイソギク(磯菊)&ハナイソギク(花磯菊)
 2006年11月18日




2006年11月18日(土)、一関市街地の国道脇につくられた花壇に
「イソギク(磯菊)」と思われる植物の花が咲いていました。
良く見るとイソギク(磯菊)の中に、白色の花びら[舌状花]がある
ものがあります。これはハナイソギク(花磯菊)と呼ばれているよ
うです。








一関市東山町のイソギク(磯菊) 2005年11月10日
2005年11月10日、一関市東山町長坂の住宅団地にある民家の庭に
「イソギク(磯菊)」が咲いていました。




イソギク(磯菊)キク科 キク属
Chrysanthemum pacificum
房総半島(千葉県の犬吠埼)から静岡県の御前崎までの太平洋側
の海岸の崖や岩場などに自生する多年草。頭花は黄色で、花びら
[舌状花]がない。小さい筒状花(とうじょうか)が多数集まって
1つの花[頭花]になっている。花も葉も美しいので、庭などに古く
から植えられている。

草丈は20~40cm。葉は肉厚で密に互生し、長さ4~8cm、幅1.5~
2.5cmの倒披針形で、上半部は2~3つの浅い切れ込みがある。裏面
は銀白色の毛におおわれ、表面のふちも白い。

花期は10~12月。頭花は直径5mmほどで、茎の先にびっしりと集ま
ってつく。
 分布:本州(千葉県、神奈川県、静岡県の中部、伊豆諸島。それ
ぞれの地域の太平洋に面した磯、崖、砂浜)に自生する。

ハナイソギク(花磯菊)キク科 キク属
Dendranthema×marginatum
千葉、神奈川、静岡各県の太平洋側に面した岩場などに群生する
イソギク(磯菊)の中に、白色の花びら[舌状花]のあるものが見つ
かるが、これがハナイソギク(花磯菊)
イソギクの花[頭花]は、黄色い筒状花(とうじょうか)だけで構
成されるが、その中に白色の花びら[舌状花]をつけた変わり者が
混じる。この変わり者がハナイソギク(花磯菊)

ハナイソギク(花磯菊)の由来については2説あるとのこと。

第1は、イソギクと家菊[白菊]との自然交配種説。第2は、イソギク
の祖先型が戻った[祖先返り]説で、大昔に磯に自生するようになった
イソギクの、それまであった花の舌状化(ぜつじょうか)が退化し、
退化したその花びらが祖先返りをして再び現われたという説。

なお、四国南部(徳島県の蒲生田岬から高知県の物部川まで)の海
岸に、やや小形でそっくりなシオギク(潮菊)
Chrysanthemum shiwogiku
が自生する。