peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅) 2008年10月25日

2008年11月07日 | Weblog
福島県国見町のマルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)
 2008年10月25日







2008年10月25日(土)、福島県伊達郡国見町にある国見町指定史跡
岩淵遺跡を見に行きました。案内してくださる菊池さんという方と
一緒にタクシーに乗って見て歩いたのですが、この岩淵遺跡は「今
からおよそ4500年前、縄文中期の、複式炉を持つ竪穴式住居跡を復元
したもので、極めて貴重なものということでした。

この史跡の周りに生垣状に植えられたマルバシャリンバイ(丸葉車
輪梅)が実をつけていました。





マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)バラ科 シャリンバイ属
Rhaphiolepis umbellata var.mertensii
暖地の海岸に自生する常緑低木。幹は株立ち状で枝分かれし、高
さ1~2mになる。庭や公園、道路のグリーンベルトなどによく植
えられている。葉は互生、枝先に密に集まってつき、厚くてかたく、
表面は光沢がある。葉身は倒卵形で長さ3~6㎝。

4~5月、枝先に円錐花序を出し、直径1~1.5㎝の白色花を多数開く。
花弁は5枚、果実は直径8~12㎜の球形で、秋に紫黒色に熟し、白い
粉をかぶる。

樹皮や材はタンニンを含み、染料に利用される。大島紬の染料も
シャリンバイから採ったもの。

母種のシャリンバイ(車輪梅)は、高さ2~6mになり、葉の長さは4
~10㎝で、長楕円形、卵形、狭倒卵形、広卵形など変化が多く、縁も
まばらに浅い鋸歯があるものから鋸歯がほとんどないものまである。
「タチシャリンバイ」とも呼ばれる。

葉の幅が特に広く、丸味を帯びているものをマルバシャリンバイとい
うが、中間型もあり、区別は難しい。植えられているものはマルバシャ
リンバイ型が多いとのこと。

和名は、枝や葉が車輪状に出て、花が梅の花に似ていることによ
る。

用途:公園樹、庭園樹。工場、道路などによく植えられている。
分布:本州(宮城・山形県以西)、四国、九州、沖縄、小笠原。