peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

シクラメン(Cyclamen) 2008年11月9日

2008年11月09日 | Weblog
一関市大東町のシクラメン(Cyclamen)
 2008年11月9日








2008年11月9日(日)、一関市大東町渋民の国道343号線沿いにある
「産直ふるさと大東」で、「産直まつり」があり、若い頃からの知
人である大東町猿沢の菊池さんという方が座長を務める「野猿沢(
やえんざわ)七ツ森焼切(やっきり)一座」が、今年最後の公演を
するというので、妻と一緒に見に行ってきました。
産直前の出店では時節柄、赤、桃、紫、白のほか覆輪の入ったシク
ラメンが販売されていました。




上の画像は、「バーバーク cv.Vuurbaak」という名のシクラメン
ではないかと思います。



シクラメンのフリジン咲き

パピヨン(複色)Cyclamen percicum cv.Papillonと思われるシクラメン


シュトラウス Cyclamen cv.Stroussと思われるシクラメン


ホワイト・ウイズ・レッド・アイ Cyclamen cv.White with Red Eyeと思われるシクラメン


バーバーク(普通種)Cyclamen percicum cv.Vuurbaakと思われるシクラメン


ステッフィー Cyclamen cv.Steffiと思われるシクラメン









シクラメン(Cyclamen)サクラソウ科 シクラメン属
Cyclamen persicum
シクラメン属Cyclamenは、地中海沿岸から中近東にかけての森林地帯
や礫地を中心に約19種が分布する多年草で、塊茎があり心臓形の葉
を根出する。春咲きと秋咲き種がある。属名はギリシャ語で「円、
旋回」を意味し、花柄が受精後螺旋状に株元に巻き込むことによる
といわれる。

現在の園芸品種の基になった野生種はペルシクム C.persicum
だそうで、ペルシクムから育成された品種群を総称してシクラメン
と呼んでいるとのこと。明治初期に導入され、花弁が篝火のように
反り返ることからカガリビバナ(篝火花)と呼ばれたという。また、球根
(塊茎)が扁円球で大きいことからブタノマンジュウ(豚の饅頭)の名が
つけられたが、今ではほとんど馴染みはない。

ヨーロッパでは18世紀初め頃から栽培が開始され、19世紀後半か
ら品種改良が始められ、ドイツ、アメリカ、オランダを中心に現在
までに多くの品種が育成されている。日本では冬から春にかけて赤、
ピンク、紫、白などの華やかな花が咲き、年末に最も多く花店に並
ぶ鉢物の一つである。
種小名は「ペルシャ産(現イラン)」の意味だが、実際はギリシャ、
トルコ、シリア、イスラエルなどに自生するとのこと。花柄は受精後
も株元に巻き込まない。

地中に養分を蓄えた塊茎があり、夏は休眠し、秋から春にかけて生育
する。多くは草丈が約20㎝ほどになり、葉は普通ハート形で厚く、表
面に斑紋(濃淡の模様)が入り、長い柄がある。

花は直径2~4㎝で、赤、桃、紫、白のほか覆輪の入るものもあり、花
色豊富。花は下向きに咲き、5枚の花びらが反り返っている。高温多湿
と寒さに弱いが、凍らない程度の温度の場所では長持ちする。水切れに
注意し、10日ごとに液肥を施すと花が次々に咲き続ける。

小形の系統をミニシクラメンと呼ぶ。草性が強く、花つきがよく、耐寒性が
強く、短期間で出荷できるミニシクラメンも人気があり、ステッフィー
Cyclamen cv.Steffi、フローレット・ホワイトcv.Floret White

なども栽培される。また、仲間の野生種も少量栽培されている。