画像は、大師山の頂上に生えていたカシワ(槲/柏)の実(堅果)。
岩場のせいか、小さいままの木に大きな実を1つだけつけていました。
紫波郡紫波町「勝源院」のサカサカシワ(逆さ柏/槲)
2008年11月12日
2008年11月11日(火)、岩手県紫波郡紫波町日詰字朝日田273の勝源院に
国の天然記念物に指定されているカシワ(柏/槲)があるというので、行っ
てきました。
カシワは本来幹が直立し、高さ20m以上になる落葉広葉樹であるが、この
勝源院の裏庭にあるカシワは直立せず、地際(ぎわ)で4本の支幹に分かれ、
それぞれ地面を這うように伸びてから立ち上がっています。(幹の太さ4m、
地上1mのところで4本に分かれ、曲りくねっている珍木。
(別名:みだれカシワ)
この姿は、あたかも枝が根のように見えることから「サカサカシワ(逆さ
柏/槲)」と名付けられて、古くから親しまれてきたそうです。このような
変わった樹形をもつカシワの巨樹は珍しく貴重であることから、カシワとし
ては最も早く国の指定(昭和4年12月17日)を受けているそうです。推定樹
齢は約300年。
前九年の役に勝利した源頼義・義家父子が、戦死者の霊を弔い、その墓標と
して植えたという伝説が残っているそうです。
カシワ(槲/柏)ブナ科 コナラ属
Quercus dentata
山野に生える落葉高木。乾燥に強く、海岸近くや火山の礫地など
のも見られると言う。高さはふつう10~15mになる。樹皮は黒褐色
で厚くて、縦に裂け目がある。
葉は枝先に集まって互生し、長さ10~30cmの大形の倒卵形または
広倒卵形で、縁に波状の鋸歯がある。
「カシワ」は、「炊ぐ葉」からきたもので、昔は食物を包んで調理
したり、盛ったりする大きな葉はすべてカシワと呼んでいたという。
5月の節句の柏餅を包むのに使うのはこのカシワの葉である。
秋になると葉は黄葉するが、完全に落ちないで翌年まで残る。
花期は5~6月。雌雄同株。雄花序は長さ10~15㎝ほどの穂になっ
て垂れ下がり、雌花は本年枝の葉腋につき、あまり目立たない。
秋には長さ1.5~2cmの卵球形のドングリ(堅果)ができる。カシ
ワやクヌギ、アベマキのドングリは下半部が椀状の殻斗に包まれ、
殻斗は細長い鱗片に覆われているが、晩秋には熟して落ちる。
分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部、中央アジア。
岩場のせいか、小さいままの木に大きな実を1つだけつけていました。
紫波郡紫波町「勝源院」のサカサカシワ(逆さ柏/槲)
2008年11月12日
2008年11月11日(火)、岩手県紫波郡紫波町日詰字朝日田273の勝源院に
国の天然記念物に指定されているカシワ(柏/槲)があるというので、行っ
てきました。
カシワは本来幹が直立し、高さ20m以上になる落葉広葉樹であるが、この
勝源院の裏庭にあるカシワは直立せず、地際(ぎわ)で4本の支幹に分かれ、
それぞれ地面を這うように伸びてから立ち上がっています。(幹の太さ4m、
地上1mのところで4本に分かれ、曲りくねっている珍木。
(別名:みだれカシワ)
この姿は、あたかも枝が根のように見えることから「サカサカシワ(逆さ
柏/槲)」と名付けられて、古くから親しまれてきたそうです。このような
変わった樹形をもつカシワの巨樹は珍しく貴重であることから、カシワとし
ては最も早く国の指定(昭和4年12月17日)を受けているそうです。推定樹
齢は約300年。
前九年の役に勝利した源頼義・義家父子が、戦死者の霊を弔い、その墓標と
して植えたという伝説が残っているそうです。
カシワ(槲/柏)ブナ科 コナラ属
Quercus dentata
山野に生える落葉高木。乾燥に強く、海岸近くや火山の礫地など
のも見られると言う。高さはふつう10~15mになる。樹皮は黒褐色
で厚くて、縦に裂け目がある。
葉は枝先に集まって互生し、長さ10~30cmの大形の倒卵形または
広倒卵形で、縁に波状の鋸歯がある。
「カシワ」は、「炊ぐ葉」からきたもので、昔は食物を包んで調理
したり、盛ったりする大きな葉はすべてカシワと呼んでいたという。
5月の節句の柏餅を包むのに使うのはこのカシワの葉である。
秋になると葉は黄葉するが、完全に落ちないで翌年まで残る。
花期は5~6月。雌雄同株。雄花序は長さ10~15㎝ほどの穂になっ
て垂れ下がり、雌花は本年枝の葉腋につき、あまり目立たない。
秋には長さ1.5~2cmの卵球形のドングリ(堅果)ができる。カシ
ワやクヌギ、アベマキのドングリは下半部が椀状の殻斗に包まれ、
殻斗は細長い鱗片に覆われているが、晩秋には熟して落ちる。
分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部、中央アジア。