peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ドイツアザミ(独逸薊)/ハナアザミ(花薊)

2008年12月02日 | Weblog
岩手県立花きセンターのドイツアザミ(独逸薊)
/ハナアザミ(花薊) 2008年11月13日



2008念11月13日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原字
頭無2-1)の「花の館」温室がある方の広い花壇の一角にドイツアザミ(独逸薊)
/ハナアザミ(花薊)
と思われる植物が、真っ赤な花を咲かせて
いました。







ドイツアザミ(独逸薊)/ハナアザミ(花薊)キク科 アザミ(キルシウム)属
Cirsium japonicum
アザミ(薊)はキク科アザミ(キルシウム)属 Cirsiumの総称であり、
葉の縁にトゲ(刺)があり、頬紅(ほおべに)筆を思わせる花(細長
い筒状花が多数集まった頭花)をつける(多年草、まれに一年草)仲
間。北半球に約200種が分布する。この中、日本にもノアザミ(野薊)や
ノハラアザミ(野原薊)
など約60種が自生する。
花色はふつう紅紫~淡桃紫色で、若芽や茎、根は山菜として食用にさ
れる。

代表的なノアザミ(野薊)は、本州から九州、四国の山野に自生する草丈60
~100㎝の多年草。頭花は直径4~5㎝で、5~8月に上向きに咲き、基部
を包む総苞がネバネバしている。

このノアザミを改良した園芸品種は、現在ドイツアザミ(独逸薊)
/ハナアザミ(花薊)
と呼ばれているが、ドイツとは関係なく、
江戸時代から色変わりの品種が生まれていた日本原産のノアザミから
改良されたものだという。江戸時代には黄色系もあったというが、
最近は紅色の系統だけになったとのこと。草丈:50~100㎝。頭花は
総苞片が6~7列あり花径3~5㎝、濃紅、桃紫、白などの筒状花を咲か
せる。開花期:8~9月。

切花用に、アーリー・ピンク cv.Early Pink や楽音寺 cv.Rakuonjiがある。
営利的には5~6月に播種して11~4月に、また2~3月に播種して6~8月
に開花する。[栽培]ふつうは秋播きして、翌年6~8月に開花する。

ほかに、花が上向きにつくものでは8~11月に咲くノハラアザミ(野原薊)
花が下向きにつくものでは頭花の直径が10㎝にもなるフジアザミ(富士薊)
小さな花を下向きに多数つけるナンブアザミ(南部薊)
などが有名。

アザミ(薊)&ノアザミ(野薊)

2008年12月02日 | Weblog
青森県尻屋崎灯台付近のアザミ(薊)
/ノアザミ(野薊) 2008年7月20日




2008年7月20日(日)、青森県下北郡東通村大字尻屋字尻屋崎に
ある尻屋崎灯台に行ってきました。トイレがある辺りの草原に
「ノアザミ(野薊)」と思われる植物が、紅紫色の花を咲かせて
いました。ほとんどの花が実になってしまった中で、1輪だけ咲い
ているのを見つけることができたのは幸運だったと思います。









アザミ(薊)について
アザミ(薊)はキク科アザミ属の総称で、ふつう紅紫色の花を
夏から秋に咲かせる。アザミの花を割ると小さな筒状花(とう
じょうか)[管状花]が多数集まり、1つの花のように見える。
これを頭花という。頭花の基部には小さな鱗片状の葉のような
ものが多数瓦形に並ぶ。この1つ1つを総苞片といい、全体を総
苞という。総苞と総苞片とは、種によって形状が異なり、種の
判別に重要な手がかりとなる。
葉は根元から伸びる根生葉と茎から伸びる茎葉の2系統ある。
いずれも鋭い刺がある。
ノアザミ(野薊)
早咲きで春~夏に咲く。茎は途中で枝分かれしない。花は上向き。
総苞は球形で、触るとねばねばするのが特徴。本州~九州の山野に
自生する。
約2kmほど離れた尻屋字八峠1番地に建つ
三菱マテリアル株式会社青森(セメント)工場




一関市東山町唐梅館公園のノアザミ(野薊)
 2006年6月5日





2006年6/5(月)、一関市東山町長坂の唐梅館公園を歩いたとき、
頂上にある館址付近で「ノアザミ(野薊)」が咲いていました。
同じような花ですが、2つくっ付いたものや咲きはじめのものなど
もあり楽しめます。










ノアザミ(野薊)キク科 アザミ属
 Cirsium japonicum
山野の草地やあぜ道などに生える多年草で、高さは60~100cmに
なる。各地で最も普通に見られるアザミで、春から初夏にかけて
花をつけ、よく目につく。アザミの仲間で春から咲きはじめるの
はこの「ノアザミ」だけなので、見分けやすい。

葉は羽状に切れ込み、縁には鋭いトゲ(刺)が多い。根生葉が花
の頃にも残り、頭花の下側を包む総苞がベタベタと粘るのが特徴。
頭花は直径3~4cmで紅紫色、まれに白色のものもあるという。

切花用に売られている紅色の濃い「ハナザミ(花薊)」はノアザ
ミから改良された園芸品種で「ドイツアザミ」とも呼ばれるが、
ドイツとは特に関係ないとのこと。分布:本州~九州

なお、8~10月ごろ花を咲かせる「ノハラアザミ(野原薊)」とい
うものもあるが、根生葉が大きくて長さ30cmほどあり、羽状に深く
切れ込み、中央の脈が赤味を帯びることが多いこと、頭花の総苞は
粘らないことなどから区別できる。分布は本州(中部地方以北)