peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

トウジュロ(唐棕櫚) 2008年12月8日

2008年12月08日 | Weblog
宮城県名取市のトウジュロ(唐棕櫚) 2008年12月8日






2008年12月8日(月)、一関市立東山公民館主催の平成20年度文学講座
移動研修・「花と月をこよなく愛した歌人・西行歌枕を訪ね歩く」に、
妻と共に参加しました。講座の仲間20名と共に中型バスに乗り、一関I.C
~仙台南I.C(東北自動車道)から宮城県名取市愛島塩手字北野42番(国
有地)にある中将実方朝臣の墓に行きました。


ここには実方中将の墓標や歌碑、西行法師の歌碑が建っています。

実方朝臣の歌碑中将実方朝臣の墓の左手後方に、横1.5m、高さ50㎝の台石
上に高さ2.8m、幅1mの稲井石に「桜がり、雨はふりきぬ おなじくは ぬるともはなのかげにかくれむ」の歌が万葉仮名で刻まれています。(明治40年11月、水戸藩士友部仲吉撰、高島張輔書、仙台佐藤源平刻)※続群書類従第三十二輯下所収「撰集抄」出典では「桜かり雨は降きぬ同しくはぬるとも花の陰に宿らん」となっているとのこと。

中将実方朝臣の墓標

西行法師の歌碑文治2年(1186年)秋、西行法師が訪ねた折、詠んだという歌が刻んである。「朽もせぬそのなばかりとどめおきて枯野のすすきかたみにぞ見ゆ」(明治40年11月、増田の荘司益吉立石)
この中将実方朝臣の墓の参道入口にある農家の庭や付近の民家の門口にトウジュロ(唐棕櫚)と思われる植物が植えてありました。



広田半島・大野湾のトウジュロ(唐棕櫚)
2006年1月20日



2006年1月20日、陸前高田市の広田半島・大野湾の田谷海水浴場に行き
ました。ここは「トウジュロ(唐棕櫚)」などが植えられていて、良く
整備されていてきれいでした。






トウジュロ(唐棕櫚)ヤシ科 シュロ属
 Trachycarpus wagnerianus
暖地によく植えられている中国南部原産の常緑高木。高さは5~10m
になり、幹は円柱形で暗褐色の繊維に厚く覆われている。この繊維は
縄やたわし、ほうきの原料になる。

葉は掌状に細く深く切れ込み、長い柄があり、直径30~50cm。硬くて
裂片は折れ曲らない。葉柄はシュロより短く、長さ45~80㎝。

5~6月に、小さな花をびっしりつけた黄白色の大きな花穂(円錐花序)
が葉の間から垂れ、果実は長さ約1㎝の扁球形で秋に藍黒色に熟し、白
粉名をかぶる。ふつう雌雄別株。

シュロ(棕櫚)によく似ているが、葉がやや小さく葉柄も短い。また、
シュロは葉の先が下向きに折れ曲がっているのに対し、トウジュロは
葉がややかたく、葉の先がピンと立っているのが特徴。シュロより樹
形が美しいので、庭園などにはトウジュロのほうが多く植えられてい
るという。
 
このトウジュロ(唐棕櫚)に対して、葉先が垂れる類似種の「シュロ
(棕櫚)」は「ワジュロ(和棕櫚)」とも呼ばれる。

 なお、トウジュロとシュロの雑種と考えられる中間的なものも見ら
れるとのこと。

アカリファ・レプタンス/キャッツテール

2008年12月08日 | Weblog
岩手県立花きセンターのアカリファ・レプタンス
/キャッツテール 2008年11月13日





2008年11月13日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原字
頭無2-1)の本館がある方にある「研修温室」で、アカリファ・レプタンス
が猫の尻尾のような紅色の花穂(かすい)をつけていました。別名の
キャッツテールは、この花穂に由来するそうです。





岩手県立花きセンターのアカリファ・レプタンス
/キャッツテール



 岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原字
頭無2-1)の「研修温室」でアカリファ・レプタンス/キャッツテール
という植物が鮮やかな紅色の花穂(かすい)をつけていました。




アカリファ・レプタンス/キャッツ・テール
トウダイグサ科 アカリファ(エノキグサ)属
Acalypha reptans
インド原産のほふく性の常緑多年草。紅色のひも状の花序をつけた様が
猫の尻尾のように見えることからキャッツテール(Cat tail)の名で
親しまれている。
アカリファという別名があるが、同属で学名が「アカリファ・ヒスピダ(Acalypha hispida)
という木本性の「ベニヒモノキ(紅紐の木)」の草花版といった感じで、
花穂(かすい)は「紅紐の木」よりも短くて5~7㎝。英名はSummer Love。

西インド諸島原産の非耐寒性つる性の常緑多年草。草丈は20~50cmぐら
い。葉は緑色で柔らかく、葉縁に鋸歯がある。茎は細く、這うように伸
び、鉢からこぼれるように花をつけるので、鉢植えや吊り鉢などのハン
ギングバスケットなどに向いている。
4~12月頃までの長期間赤い柔らかい花穂をつける。花穂の長さは5~7
cmで、小さな花が密に集まっている。
アカリファ(エノキグサ)属 Acalypha熱帯を中心として温帯まで分布する
多年草または小低木が多いが、一年草や高木もある。葉は単葉、卵形
、欠刻がある。花は小さく、尾状花序または総状花序ににつける。