peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

カタミのススキ(薄)

2008年12月09日 | Weblog
宮城県名取市のカタミのススキ(薄)
 2008年12月8日








2008年12月8日(月)、一関市立東山公民館主催の平成20年度文学講座
「西行~その歌と物語」(全5回)の最終回として、宮城県名取市にある
藤原実方朝臣の墓など西行法師ゆかりの地への移動研修が行われました。

最初に宮城県名取市愛島塩手字北野42番(国有地)にある中将実方朝臣の墓
を訪れました。ここには実方中将の墓標実方中将の桜がりの歌碑西行法師の歌碑などが建っています。

西行法師の歌碑実方中将が辺境に死して後189年、文治2年(1186年)の秋、西行
法師がこの墓に詣で、霜枯のすすきを眺め「朽ちもせぬ其の名ばかりを留めおきて、枯野のすすきかたみにぞ見る」と歌った。
また、元禄2年(1689年)5月、俳人松尾芭蕉が奥の細道をたずねた折、雨で道が
悪く実方の墓へ参ることが出来ず、植松の地より、「笠島はいずこ五月のぬかり道」と一句を手向けている。

また、お墓への参道入口にある「かたみのすすき」のかたわらには、
芭蕉の句碑や草鞋(わらじ)塚の碑などが建っています。

草鞋塚の碑仙台の歌人松洞馬年の句碑
笠島はあすの草鞋(わらじ)のぬき処(どころ)
 かたみのすすき名取市・名取市観光協会発行のガイドブック
「中将実方朝臣の墓」には、”このすすき(薄)は葉が細いもので
一般のすすきに比して繊毛(さんもう)が少ないといわれている。
”と書かれています。



ススキ(薄・芒)/オバナ(尾花)/カヤ(茅)

2008年12月09日 | Weblog
一関市東山町のススキ(薄・芒)/カヤ(茅)
 2008年8月26日





2008年8月26日(火)、一関市東山町長坂字東本町に属する道路脇で
ススキ(薄・芒)が花を咲かせ始めていました。咲き始めのススキの
穂はかなり赤くてきれいです。






ススキ(薄・芒)イネ科 ススキ(ミスカンサス)属
Miscanthus sinensis
秋の七草のひとつにオバナ(尾花)という植物があるが、それがこ
のススキ(薄・芒)で、山野の日当たりの良い場所にごく普通に生
える多年草。大きな株をつくって群生する。
ススキ(薄・芒)はすくすく立つ木(草)の意味であろうという。
またカヤ(茅)は、この茎葉で屋根を葺いたことから「刈屋根」の意
味という。古名のオバナ(尾花)は花穂の姿による。

高さ1~2m。葉は細長い線形で、縁はざらつき、葉裏はやや粉白色
を帯びる。葉鞘は長く茎を包み、茎の節よりも長い。花穂は長さ20
~30㎝で、中軸から多数の枝を広げ、2個ずつ対となった小穂を密に
つける。小穂は長さ5~7㎜で、基部に長さ7~12㎜の毛を密生し、白
色または黄褐色、ときに紫色を帯びる。また内穎(ないえい)には
長さ8~15㎜の芒(のぎ)がある。開花期の穂は、黄色の葯が垂れ下
がり、風にゆれて花粉を散らす。花粉を受ける柱頭は茶色で羽毛状。
花期:7~10月。分布:日本全土、朝鮮、中国

種類や品種が多くいずれも強健で庭園、花壇の境界植栽、鉢植えな
どに利用される。日本では特に十五夜の満月の月見の宴には欠かせ
ない。
古い品種には、細い葉のイトススキ、シマススキcv.Variegatus、
葉に横に白い斑紋が入るタカノハススキcv.Zebrinusなどが観賞用に
栽培されている。また、最近多くの品種が発表されており、葉が直立
黄段斑が入るストリクタスcv.Strictus、大型のハチジョウススキM.
condensatusの中斑品種、キャバレーcv.Cabaret、白覆輪のコスモポ
リタン
cv.Cosmopolitanなどがある。欧米ではこれらはススキの品種
として扱われている。