peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

アメリカザイフリボク/ジューンベリー

2008年12月14日 | Weblog
岩手県立花きセンターのアメリカザイフリボク(亜米利加采振木)
/ジューンベリーの紅葉 2008年11月13日






2008年11月13日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原字
頭無2-1)の「花の館」温室内の「北緯40°の植物たち」の部屋に植えら
れたアメリカザイフリボク/ジューンベリーという名の樹木が、
きれいに紅葉していました。






アメリカザイフリボク(亜米利加采振木)/ジューンベリーバラ科 ザイフリボク属
Amelanchier canadensis(アメランキエル・カナデンシス)
北アメリカ北東部原産の耐寒性落葉高木性広葉樹。樹高は5~10m。
アメリカで6月に実が収穫できることから、別名をジューンベリー(june Berry)とも呼ばれる。
花は4~5月、前年枝の先端から伸びた新梢の基部に付き、一花序に10個
ぐらい、直径2㎝ほどの白く細長い5弁花を鈴なりに咲かせる。花後に芽吹
く若葉は、銀色を帯びていて美しく、秋~初冬(10~11月)に鮮やかに
紅葉する。

果実はバラ(薔薇)の果実に似た直径1~2㎝の球形で、6月上旬頃になる
と真っ赤な小さい実が濃赤紫色に熟し、甘酸っぱく食用となり、生食また
はジャム、果実酒などに用いられる。果実の先端にはガク(萼)が残る。
耐寒性と耐暑性ともに強く、半日陰のような場所でもよく生育する。また、
花も実も紅葉も美しいので観賞にも適しており、欧米ではお庭に最適な木
とされている。

アメリカザイフリボク(ジューンベリー)の仲間で日本にも自生する
ザイフリボク(采振木) Amelanchier asiaticaは、シデザクラとも呼ばれ、
岩手県以西の本州、四国、九州一体に分布している。同じく落葉小高木だが、
樹高は5~15mとアメリカザイフリボクより大きくなる。開花も4~5月だが、
花も実もアメリカザイフリボクに比べて小さく、実は食べない。

和名のザイフリボク(采振木)は、白い花序(花軸に付いている花の
配列状態)が、武将が指揮する際に用いた、短冊状の白い紙が付いた
「采配」という用具に似ていることによる。また、別名シデザクラ(四手桜)は、
玉串やしめ飾りなどに用いる白い紙「四手」に見 立てて付いた名前。

花や果実の画像は、下記のWebサイトに素晴らしいものが掲載されています。
http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-america-zaifuriboku_large.html
[アメリカザイフリボク(亜米利加采振木)]
http://homepage1.nifty.com/Sugimura/sub4SPzaihuri.htm
[春の花■アメリカザイフリボク(ジューンベリー)]