2006年5月11日(木)、奈良県明日香村にある「伝飛鳥板蓋宮(いた
ぶきのみや)」と「飛鳥京苑池遺構」を訪ねて、その周囲を歩いてい
たとき、ナツミカン(夏蜜柑)の橙色の大きな果実がついている木に
白い花が咲いているのを見つけました。東北地方に住んでいると、こ
んな風景はとても珍しく感じます。
「飛鳥京苑池遺構」とされている所には、「歴史的風土・飛鳥宮跡特別
保存地区・奈良県」と書かれた標柱があるだけで、広い田んぼや畑がひ
ろがっているだけでした。
「伝飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)跡」と書かれた説明板がありました
が、文字は良く読めない状態になっていました。社会科の勉強でしょう
か?小学生たちが説明書きを書き写そうとしていました。
ナツミカン(夏蜜柑)ミカン科 ミカン属
citrus
柑橘類の原産地は、インド北東部のアッサム地方を中心とした地域
と考えられている。これが東南アジアや中国に広がり、中国では多様
な品種が生まれた。日本にも中国から伝わった記録が「古事記」に見
られ、それは今のダイダイに近いものではないかと考えられている。
「ナツミカン(夏蜜柑)」は、ミカン科の常緑小高木~中高木で、山口
県が発祥地。初夏(5月)に咲く白色の5弁花には芳香があり、花径3~
3.5cmほど。果実は青から黄色、橙色へと色づく。果実は大きくなり、皮
は厚くてむきにくく、小さな凸凹が多い。果肉は酸味が強く、苦味もある。
昔は沢山生食されたが、酸味の少ないアマナツ(甘夏)の登場で、ナツミ
カンの栽培は少なくなってしまい、ジュースやマーマレードの原料にされ
ることが多いという。