2010年9月12日(日)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く」という講座が、昨年に引き続き開催されたので、妻と共に参加しました。昨年は、現在の一関市千厩町千厩まで実地調査しましたので、今年は現在の千厩町清田から室根町境までの実地調査です。この日は、一関市役所千厩支所北側玄関前(千厩町千厩字北方174番地)に集合して、10:00~15:00の予定で、旧金田村~旧街道を歩くというものです。一部、市のバスに乗車して移動しましたが、ほぼ予定通り終了しました。江戸時代の気仙沼街道を歩いていたとき、道のわきに群生したツリフネソウ(吊舟草)が、花を沢山咲かせていました。
ツリフネソウ(吊舟草/釣舟草) ツリフネソウ科 ツリフネソウ(インパチェンス)属 Impatiens textori
山地の水辺などの湿った所に生える一年草。高さは50~80㎝になる。茎は赤みを帯びるものが多く、節がふくらむ。葉は互生し、長さ5~15㎝の広披針形(菱状楕円形)で先は尖り、縁には小突起のある鋸歯がある。花序は葉の上部に斜めに立ち、長さ3~4㎝で紅紫色の花をつける。花が白っぽいものもある。距は著しく後ろに突き出た渦巻状になる。花期は7~9月。和名の釣舟草/吊舟草は、細い柄の先にぶら下がって咲く花を花器の釣舟/吊舟にたとえたもの。花を帆掛け舟に見立てたという説もある。
ツリフネソウの仲間の花は、いずれも花弁が3個ある。萼片も3個あるが、花弁と同じ色なので花弁のように見える。萼片のうちの1個は大きく袋状になり、先端は細長い距になっている。ツリフネソウの仲間の見分けのポイントはこの距で、ツリフネソウは距が渦巻状に巻き込んでいる。果実は細い紡錘形で、熟すと果皮が裂けて種子が飛散する。分布:北海道、本州、四国、九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/ef77e20db81578deb764690fa5edfba8[peaの植物図鑑:北上市&一関市のツリフネソウ(吊舟草)]