2010年12月17日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の「亜熱帯温室」に群植されているタバコソウ(煙草草)が、朱橙色の花を沢山咲かせていました。もっとも、花のように見えるのは萼が筒状になったもので花弁はないとのこと。
ミソハギ科 Lythraceae:熱帯を中心に温帯までに26属580種ほどが分布する草本、まれに木本。葉は対生、単葉。花は両性で襞(ひだ)があり、ときに距がある。異形花柱性。顕著な花床筒になり、萼の先端に花弁がつく。
ミソハギ科 クフェア(タバコソウ)属 Cuphea:北アメリカ南部、メキシコ、グアテマラ、ボリビアなどに約250種ほどが分布する短命な多年草、小低木。茎は丸く、粘着性がある。葉は卵形から線形、十字対生か輪生。花は単生か総状花序または円錐花序が茎の先端か、葉腋につく。左右相称花。花弁は6が多い。雄しべは6~14.果実は蒴果。
わが国で多くつくられる種は、メキシコハナヤナギC.hyssopifolia、ベニチョウジC.ignea、ハナヤナギC.micropetala。
タバコソウ(煙草草)/クフェア・イグネア ミソハギ科 クフェア(タバコソウ)属 Cuphea ignea
タバコソウ(煙草草)は最も普通に栽培される常緑小低木で、高さは30~50㎝程度で、よく分枝する。葉は卵状披針形で、長さ6cmほど。花は萼が筒状になり花弁はない。筒先は黒紫色の輪があり、口部は白色、筒の長さは2~3㎝。葉と葉の中間部に花がつくなどかなりユニーク。開花期は4~11月だが、温度があれば周年(一年中)開花する。「ベニチョウジ」という別名があるが、「ケストルム・エレガンス」と紛らわしい。
英名:Cigar flower,Fire cracker plant,Cigar plant。
栽培管理:性質は強健。日当たりを好むので、夏は戸外の直射光下で栽培するとよい。繁殖は挿し木、株分けで適期は5月。15℃あれば周年開花する。
http://www.engeinavi.jp/db/view/link/617.html [クフェア・イグネア、タバコソウ、ベニチョウジ:園芸ナビ 植物図鑑]
http://www.engeinavi.jp/db/view.cgi?mode=link&id=726[ケストルム・エレガンス、ベニチョウジ、ベニバナヤコウカ:園芸ナビ 植物図鑑]
http://ele-middleman.at.webry.info/200511/article_154.html[タバコソウ(クフェア・イグネア)怠け者の散歩道/ウェブリブログ]
http://www.botanic.jp/plants-ha/bechoj.htm[shu(^^)Homepage,ベニチョウジ]
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/benityouji.html[ベニチョウジ(紅丁子)]