peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手県立花きセンターのタマシダ(玉羊歯)

2011年01月21日 | 植物図鑑

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2010年12月17日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の「亜熱帯温室」に植えられているタマシダ(玉羊歯)が青々とした葉を広げていました。

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シノブ科 ネフロレピス(タマシダ)属 Nephrolepis:世界の熱帯、亜熱帯に約40種ほどが分布し、日本にもタマシダなど3種が自生する。地生あるいは岩や樹木に着生する着生シダ(羊歯)で、根茎は直立して多くの匍匐枝を生ずる。種によっては塊茎をつける。葉は単羽状で、羽片の数は多い。ソーラス(胞子嚢群)は葉縁、またはその近くにつき、包膜は円形または腎円形となる。本属のエクサルタタ種(N.exaltata)には多数の園芸品種があり、観葉植物としてシダ(羊歯)植物の代表的なものである。

タマシダ(玉羊歯) シノブ科 ネフロレピス(タマシダ)属 Nephrolepis auriculata

全世界の熱帯、亜熱帯、温帯に広く分布する常緑多年生シダ(羊歯)で、日本にも伊豆半島以西の暖地に見られる。日当たりの良い岩石地や崖などに群落をなしている。匍匐枝は鱗片に覆われ、芽と塊茎をつける。芽には子株をつけ、葉は細長く、長さ30~90㎝で、長さ3㎝ほどの羽片が真横に開いてつく。羽片は全体に短いが中央部はやや長い。栗褐色の針金状の走出枝(ランナー)を出し、これに径1~2㎝の帯褐色の球状の塊茎がつくことからタマシダの和名がある。

タマシダは耐寒性があり、乾燥にも強い。温室の下草や切り葉などとして知られている。シダの典型ともいえる葉姿の育てやすいグリーンである。

栽培管理:直射日光を避けた、やや明るい日陰に置き、徒長しないように注意する。夏には根もとが蒸れることが多いので、風通しの良い場所に置く。冬にはレースのカーテン越しの日光に当てる。水やりは、夏には毎日たっぷりと与える。それ以外の季節には、鉢土の表面が乾いたら与える。乾燥時には霧吹きで葉水を行う。肥料は5~9月に、2~3ケ月に1回、緩効性の化成肥料を置き肥する。病害虫はカイガラムシに注意する。増殖は株分け。越冬温度はネフロレピス属全体では5~8℃だが、タマシダは凍らない程度であれば越冬可能。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」&池田書店発行「観葉植物事典」より]


岩手県立花きセンターのクテナンテ’ブルレ・マルクシー’

2011年01月21日 | 植物図鑑

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2010年12月17日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の「亜熱帯温室」に植えられているクテナンテ’ブルレ・マルクシー’が、葉に暗緑色の鎌形斑がある葉を広げていました。

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クズウコン科 クテナンテ属 Ctenanthe:ブラジルに9種ほど分布する高温性の多年草。葉が根際から出て茎の短い種類と、茎が長く立ち上がる大形の種類がある。根出葉は葉柄が長く、花茎につく葉は葉柄が短い。クテナンテ属の植物はマランタ属の植物とよく似ているので、最近まで同属として扱われていた。

葉裏に、不規則な乳白色や淡黄色の斑が入る’トリカラー’は、クテナンテ・オッペンハイミアナの園芸品種の一つで、観葉植物としてはポピュラーなものである。同じクズウコン科のカラテアと似ていて、園芸店ではこのクテナンテをカラテアとして売っている場合もある。栽培管理:直射日光を嫌うため、室内の明るい日陰に置く。5~9月の生長期には半日陰なら戸外にも出せる。水やりは、5~9月には、鉢土が乾いたらたっぷりと与える。10月からは乾燥気味にする。ただし空中湿度は必要で、夏の乾燥時や冬の乾燥時には、霧吹きでこまめに葉水を与える。越冬温度は10~12℃、肥料は5~9月の間、月に1~2回、薄めの液肥を与える。病害虫はハダニが発生し易いので、葉の裏面にも頻繁に葉水を与え予防する。発生したときには殺ダニ剤を散布して駆除する。増殖は株分けが一般的だが、髙芽ができるものでは挿し芽でも殖やせる。

クテナンテ ’ブルレ・マルクシー’ クズウコン科 クテナンテ属 Ctenanthe cv.'Burle Marxii'

ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の温帯性の常緑多年草。葉は20㎝ぐらいの長さで長楕円形。葉表は白緑色地に暗緑色の鎌形斑が主脈の左右にある。葉裏は紫色。よく株分かれする小型種で、半日陰を好み、株分けで殖やす。越冬は15℃以上が必要。

[池田書店発行「観葉植物事典(土橋 豊・監修)」&誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/e71631bb7c31dce7405ad756eb18862c [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのクテナンテ’ブルレ・マルクシー’]

http://www.hachijo-vc.com/greenhouse/027.php [八丈植物公園:クテナンテ・ブルレ・マルクシー]

http://www.green-flower.net/23_269.html [クテナンテ・ブルレ・マルクシー25㎝]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/ctenanthe-burle-marxii.html [クテナンテ(クズウコン科)]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%86%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%86%E5%B1%9E [クテナンテ属 フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)]