2011年5月25日(水)、一関市東山町「唐梅館森林公園」(東山町長坂字西本町)に行ってきました。普通林道平林唐梅館線(自動車道)の峠から分岐する自動車道もありましたが、「唐梅館跡・徒歩5分」の道標に従って山道を登って行くと、夏草が茫々と茂った平地に辿りつきました。描かれた図は消えそうになっていましたが、立派な案内板が立ててありました。ここには植えられたものと思われるミヤマザクラ(深山桜)が花を咲かせていました。
(下3つ)東側に連なる山々。ひときわ高く聳える山が見えました。
(下)市指定史跡・唐梅館跡(頂上部)。
ミヤマザクラ(深山桜) バラ科 サクラ属 Prunus maximowiczii
山地から亜高山にかけて生える落葉高木。高さは普通7~10m、大きいものは15mほどになる。樹皮は紫褐色。葉は互生し、長さ4~8㎝の倒卵状楕円形で、縁には欠刻状の重鋸歯がある。葉の両面と葉柄には毛がある。花期はほかの桜よりかなり遅く、5月下旬から6月に葉が開いてから咲く。直径2㎝ほどの白い花が5~7個ずつ総状につく。花弁は丸く、先端に切れ込みがない。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]
ミヤマザクラ(バラ科) Prunus maximowiczii Ruprecht
特徴:山地の比較的日当たりの良い所に生育する落葉小高木。幹は直立し、高さ10~15m、胸高直径30㎝になる。樹皮は紫褐色で横に長い皮目がある。若い枝には毛が著しい。葉身は倒卵状長楕円形で先は尾状に鋭く尖り、基部は広いくさび形または切形で、縁には鋭い重鋸歯がある。葉の両面にねた毛があり、特に裏面の脈上に多い。
花は6月、葉よりも少し遅れて開き、葉腋から出る総状または散房状の花序に4~10個集まって咲く。花弁は5枚で白色、広楕円形で先は円形である。花冠は径2㎝ぐらいで水平に開く。花軸の付け根の苞は卵形で鋸歯があり、花後にも残り、目立つ。果実は球形、黒色に熟し、果肉は苦い。分布:北海道、本州、四国、九州。岩手県では山地にやや稀に見られるが、姫神山山頂周辺の南東斜面や岩手山北東斜面の焼走り溶岩流の縁辺部に多く見られる。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科(岩手大学教授・菅原亀悦 編著)」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%DF%A5%E4%A5%DE%A5%B6%A5%AF%A5%E9 [peaの植物図鑑:ミヤマザクラ(深山桜)]