2011年5月21日(土)、奥州市江刺区の「向山公園」に行ってきました。向山住宅団地の所から600mの表示板がありました。緩やかな自動車道を登って行くと高校生たちが多数走っていました。
「川端康成の碑、向山展望台」の表示板に導かれて、この分岐道を100mほど進みました。
(下)この道は自動車も通れる広い道ですが、70mほど進んだ所から「車通行止め」になっていました。犬を3匹も連れて歩いている人がいました。
最上部は平坦地になっており、鉄筋コンクリート製の立派な「向山展望台」が建てられていました。また、近くには「川端康成ゆかりの地」と刻まれた石碑が立てられていました。
(下)「向山展望台」から10mほど離れた所に「百年桜 明治百年記念」碑が立てられており、木の下には花を咲かせたマイヅルソウ(舞鶴草)の群落がありました。
マイヅルソウ(マイアンセマム)属 Maianthemum:ヨーロッパ、アジア、北アメリカの北部温帯から亜寒帯にかけて3種が分布する。日本にはその中2種が自生する。細い地下茎が横に這い、地上に心臓形の一葉を出し、花を付ける茎には2葉をつける。花は茎頂に総状に付き小さい。花被片は4個。
マイヅルソウ(舞鶴草)ユリ科 マイヅルソウ(マイアンセマム)属 Maianthemum dilatatum(=bifolium var.dilatatum)
日本からシベリアを経て北アメリカの温帯から亜寒帯に分布する。多年草で茎は高さ8~20㎝、葉は薄くて艶があり無毛、下面に毛状突起がない。花は白色で花被片は反巻する。グラウンドカバー用や鉢植えとする。栽培:春の発芽直前に植え替えを行い、このとき地下茎を切って株分けするが、実生もできる。半日陰で育てる。花期:5~7月。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]
マイヅルソウ(舞鶴草)ユリ科 Maianthemum dilatatum
花期:4~5月。分布:日本各地。特徴:山地~亜高山帯の針葉樹林に生える多年草。葉の様子が鶴が羽を広げた姿に似ていることからこの名がある。高さ10~20㎝で長く横に伸びる根茎がある。葉は卵心形で先は尖り、互生する。茎頂に総状花序をつくり、小さな白花を多数付ける。秋に赤い実を付ける。
栽培:春は日当たり、夏は風通しの良い半日陰、冬は棚下などで寒風や霜から保護する。灌水は過湿に注意して行う。肥培しないと花付きが悪くなるので、春・秋に置き肥するほか、月に2~3回薄い液肥を与える。植え替えは春か秋に行う。硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで植え付ける。実生もできるが株分けでよく殖え、根茎を2~3芽に分ける。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]