2013年10月8日(火)、一関市立大東図書館(館長:鈴木英也)主催の移動文学の旅(バスツアー)「原阿佐緒記念館」等研修が行われたので参加しました。この日の2番目の見学・研修目的地である「原阿佐緒記念館」の表門(東側)の近くに植栽されているエゴノキが、果実を沢山付けていました。宮城県では「ズサ」とも呼ぶようです。
http://www.haraasao.jp/ [原阿佐緒記念館公式ウェブサイト]
(下3つ)国道457号線(西)側から入館したので、テーブルやイスが配置されている庭を通って玄関に向かいました。
(下)東側にある表門付近に植栽されているキンモクセイ(金木犀)が花の盛りを迎えていました。また、すぐ傍に植えられているエゴノキは、果実を沢山吊り下げていました。
(下3つ)表門の傍にある「原阿佐緒記念館」の玄関前に恰好の良い松の木があり、すぐ傍に原阿佐緒の第2歌碑が立てられていました。
(上と下)阿佐緒第2番目の歌碑。昭和36年7月30日(阿佐緒74歳)除幕式挙行、「沢蟹をここだ袂に入れもちて耳によせきく生きのさやぎを」と刻されています。この歌は第3歌集「死をみつめて」(昭和10年刊)の作品です。
(下)エゴノキの傍に「夕露にわが髪はぬれ月見草庭にひらくを立ち見つるかも」と書かれた標柱が建てられていました。
(下)この歌碑は、原阿佐緒の3番目の歌碑で、昭和63年10月25日除幕式、宮城県黒川郡大和町宮床の南川ダム湖畔公園に立てられたもので、主催は原阿佐緒生誕百年記念事業実行委員会。
(上)記念館の玄関 (下)玄関で出迎えてくれた原阿佐緒(写真)
原阿佐緒記念館発行「原 阿佐緒 生誕百年記念」(昭和63年10月25日 初版発行、定価1,500円)を買い求めてきました。原阿佐緒の生涯と歌を知るのに役に立つ本だと思います。街の本屋さんでも売っていると思います。(上と下はこの本から転載しました。)
(下)女優時代のブロマイド A.Halaのサイン入り
(上)原阿佐緒の生涯については、生涯の友人であった扇畑利枝という人が、この本に「漂泊の歌人 原阿佐緒」という題で、詳しく書いていますのでそれを読んでいただくことにして省略させていただきます。
(上)このアルバムに載っている「阿佐緒と保美」の保美さんは、テレビの「事件記者」などに出ていた俳優・原 保美さんでした。「原桃子さん」は保美さんの妻で、中川一政さんの娘。
(下)昭和36年6月2日、阿佐緒74歳 仙台市大年寺山に第1歌碑建立、除幕式。次男の俳優・原 保美出席。
(上と下)次男の保美さんが、「みちのく・母」と題したエッセイの中で、”母は晩年、宮床に帰りたいと云いつづけた。山に咲く可憐なかたくりやまんさくの花を、も一度見たかったにちがいない。その願いをかなえてやりたかった。然しそこには、病人の母を看護する身寄りも縁者も、もう誰れもいないのである。だが頭もはっきりしなくなっている母は、帰りたいをくり返すばかりだった。
亡くなってしばらくの間、母の夢に悩まされた。 すももの花咲くに到らず 病みて出ずる このふるさとを または見ずやも この頃母は夢に現われない。きっと故郷に帰ったのだと思う。”と書いています。
私は、次男の家で介護を受けながら生涯を終えられたのだからたいへん幸せだったと思います。昭和44年2月21日、午後8時10分死去(82歳)。
(上)「原阿佐緒生誕百年記念」の表紙カバーの写真。(下)原阿佐緒が帰りたがった、故郷の山と田畑(バスの窓より)。
エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ属 Styrax japonica
特徴:山地や原野に生育する落葉小高木。幹は直立し、よく枝分かれして高さ6~8m、胸高直径15~25㎝になる。葉は柄があり互生する。葉身は卵形で先が尖り、上部の縁にはわずかに鋸歯がある。。別名:チシャノキ。花は6月頃、今年伸びた短枝の先に1~6個付き、長さ2~3㎝の柄の先に垂れ下がる。萼は緑色で5片に裂けて杯(カップ)状になる。花冠は白色で先は5片に深く裂ける。果実は卵円形で長さ約1㎝、星状毛が密生しており灰褐色。用途:材は傘のろくろに利用。分布:北海道、本州、四国、九州。岩手県では丘陵地のコナラ・クリ林内に普通に生育する。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科(岩手大学教授・菅原亀悦編著)」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=42833530&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区「慶徳公園」のエゴノキの実 2013年7月20日(土)]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=42607319&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区佐倉河のエゴノキの花 2013年6月9日(日)]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34733770&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区のエゴノキ ]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%A8%A5%B4%A5%CE%A5%AD [peaの植物図鑑:エゴノキ]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/8b643d238370251ad79951ab2a7b4c29 [peaの植物図鑑:エゴノキの実]