2013年9月29日(日)、奥州市埋蔵文化財調査センター主催の「古跡探訪ツアー」が行われたので参加しました。これは同所の「鎮守府探訪講座2013(全6回)」のオプション(特別企画)として実施されたもので、参加者のほとんどがこの講座に来ている人たちでした。
埋文の玄関先に鉢植えのダンギク(段菊)を持ってきた婦人がいたので写真を撮らせてもらいました。淡紫の花を沢山咲かせていました。
ダンギク(段菊) クマツヅラ科 カリオプテリス(カリガネソウ)属 Caryopteris incana
中国、台湾、日本(九州南部)原産の半耐寒~耐寒性多年草で、日当たりのよい草原、岩場に自生する。花が段々になって咲き、色も美しいので、世界的に花壇などによく植えられている。野生のものは高さ30㎝ほどだが、栽培されているものは高さ60㎝ほどになる。全体に軟毛があり、灰緑色に見える。
香りのある葉は対生し、長さ3~6㎝の卵形で、先端は尖り、縁には粗い鋸歯が数個ある。裏面には毛が密生する。8~10月、茎の上部に集散花序を出し、葉のつけ根に芳香のある紫色まれに白色の小さな花を多数密生する。花は長さ7㎜ほど。和名は、花が段々になって咲くことによる。分布:九州(西部および対馬)。
ダンギクより繊細で花をまばらにつける交配種のクランドネンシスが「ハナシキブ」の名で出回る。
栽培管理:日当たり、水はけのよい場所なら、庭植えも鉢植えもよく育つ。鉢植えは乾燥し過ぎに注意し、鉢土の表面が乾いたら十分水やりする。地上部が枯れたら刈り取ると、春に新しい芽が伸びて良い花が咲く。増殖は株分け。植え付けは5月。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」&西東社発行「知りたい花の名前がわかる 花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」&主婦の友社発行「色がわかる四季の花図鑑」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35872486&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町のダンギク(段菊) 2010年10月19日(火)]
(下)「参加者が全員揃ったので出発します!」と予定(8:10時)の10分前に出発です。
(下)国道4号(バイパス)線の歩道橋にある「国指定史跡・遠見塚古墳」の表示板。「遠見塚小学校前」バス停から100歩ほどの所にありました。
(上)右側の見えてない所に国道4号線があり、少しだけ見えているのが「古墳の前方部」で、丘状の盛り上がって見えているのは「古墳の後円部」(前方後円墳)。
(上)「史跡遠見塚古墳」の説明が刻されている場所で、引率の埋文所員から説明を聞く一行。
(上と下)主催者が参加者に配布したプリントより掲載。
(下)前方部に上り始めた一行
(下)上に上ると「方形」になっているのが良くわかります。上方が国道4号線。
(下)次は後円部に移動します。更に盛り上がっていました。
(下)円墳の真上で引率の埋文所員から説明を聞く一行
(下)左側が「後円部」で、右側が「前方部」の遠見塚古墳。
(下)入口から真っ直ぐ伸びている歩道を進んだ所に公衆トイレがありました。
(下8つ)後円部の裾野付近には「ユウガギク(柚香菊)」が、沢山花を咲かせていました。
ユウガギク(柚香菊) キク科 ヨメナ属 Kalimeris pinnatifida
草地や道ばたに生える多年草で、高さは40~140㎝になる。茎の上部で細長い枝を四方に広げる。葉は長さ7~8㎝の長楕円形で、ヨメナ(嫁菜)やカントウヨメナ(関東嫁菜)より薄くてざらつき、下部の葉は羽状に浅く、あるいは深く切れ込むものが多い。和名は、ユズ(柚)の香りがするのでこの名があるというが、実際にはユズの香りはほとんどしない。花期は7~10月。枝先に直径2.5~3㎝ほどの白い花をつける。頭花は、わずかに淡紫色を帯びる。 分布:本州(近畿地方以北)。
西日本に多いオオユウガギク(大柚香菊)K.incisaは、葉がやや厚く、縁には欠刻状の大きな鋸歯がまばらにある。湿地や田んぼの畔などに生え、高さは1~1.5mになる。花期は8~10月。頭花は直径3㎝ほどで淡青紫色。分布:本州(愛知県以西)、四国、九州。
(下)「遠見塚小学校前」バス停で待っていたバスに乗る一行。
(下)昼食のため、「武田の笹かまぼこ」(塩釜市)に向かいます。