peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市大町駐車場のブドウ(葡萄) 2017年9月9日(土)

2017年09月10日 | 植物図鑑

2017年9月9日(土)、一関市大町の駐車場に車を駐めました。隣接している民家のものと思われるブドウ(葡萄)実(果実)を沢山付けていました。「甲斐路」という品種ではないかと思います。この葡萄は、ヨーロッパ系で、皮ごと食べる品種として山梨県で改良されたものだそうです。

ブドウ(葡萄)ブドウ科 ブドウ属 Vitis vinifera(ヨーロッパブドウ)

世界で最も生産量の多い果樹で、つる性の落葉低木。栽培されているものには

2つの系統がある。最も古くから栽培されているのはヨーロッパブドウVitis

vuniferaで、紀元前3000年頃からコーカサス地方で栽培が始められたと言わ

れている。この系統からワイン用の小粒の品種が生まれた。ヨーロッパブドウ

17世紀にアメリカに渡り、カリフォルニアでは栽培に成功したが、アメリカ東

部では気候が合わなかったため、北アメリカ東部に自生していた病害虫に強い

アメリカブドウV.laburuscaが栽培化されるようになった。またヨーロッパブ

ドウとの交雑や幾つかの野生種との交雑によって品種改良が進み、多くの品種

が生まれた。日本での本格的な栽培は明治になってからで、アメリカとフランス

から多くの品種が導入されたが、ヨーロッパブドウの系統はほとんどが高温多湿

の日本の夏の気候に合わなかった。現在日本で栽培されているのはアメリカブド

ウの系統が主体で、日本国内でも品種改良によって多くの品種が育成されている。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]