2017年9月9日(土)、一関市大町の駐車場に車を駐めました。隣接している民家のものと思われるブドウ(葡萄)が実(果実)を沢山付けていました。「甲斐路」という品種ではないかと思います。この葡萄は、ヨーロッパ系で、皮ごと食べる品種として山梨県で改良されたものだそうです。
ブドウ(葡萄)ブドウ科 ブドウ属 Vitis vinifera(ヨーロッパブドウ)
世界で最も生産量の多い果樹で、つる性の落葉低木。栽培されているものには
2つの系統がある。最も古くから栽培されているのはヨーロッパブドウVitis
vuniferaで、紀元前3000年頃からコーカサス地方で栽培が始められたと言わ
れている。この系統からワイン用の小粒の品種が生まれた。ヨーロッパブドウは
17世紀にアメリカに渡り、カリフォルニアでは栽培に成功したが、アメリカ東
部では気候が合わなかったため、北アメリカ東部に自生していた病害虫に強い
アメリカブドウV.laburuscaが栽培化されるようになった。またヨーロッパブ
ドウとの交雑や幾つかの野生種との交雑によって品種改良が進み、多くの品種
が生まれた。日本での本格的な栽培は明治になってからで、アメリカとフランス
から多くの品種が導入されたが、ヨーロッパブドウの系統はほとんどが高温多湿
の日本の夏の気候に合わなかった。現在日本で栽培されているのはアメリカブド
ウの系統が主体で、日本国内でも品種改良によって多くの品種が育成されている。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]