peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

サザンクロス/クロウェア

2008年12月29日 | Weblog
世界の椿館・碁石のサザンクロス/クロウェア
 2008年12月25日






2008年12月25日(木)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜
280番地1)に行きました。この施設には、アメリカ、イギリス、イタリア、
オーストラリア、中国などの外国産椿140余種をはじめ、和種、原種合わせ
て260余種のツバキ(椿)が植栽展示されていますが、そのほかにも、わず
かながら、大温室を利用して四季の草花が展示販売されています。
 それらの中にピンク色の花を沢山つけたサザンクロス/クロウェアがありました。







「世界の椿館・碁石」のサザンクロス/クロウェア
 2007年12月7日




2007年12月7日(金)、大船渡市末崎町字大浜にある「世界の椿館・碁石」
の大温室に、ミニ・シクラメンと一緒に鉢植えにされた「サザンクロス」が
ピンク色の花を咲かせていました。


サザンクロス/クロウェアミカン科 クロウェア属
Crowea exalata
クロウェア属の植物は、オーストラリア中央から南西部原産の草本性
低木で3種ある。「クマツヅラ科Verbenaceae」に分類する学説もある。
サザンクロスは、 オーストラリア原産の半耐寒性常緑低木で、オ
ストラリアでは庭園に最も普通に栽培されている。高さは60~100cm。
葉は楕円形、長楕円形で無毛。茎葉にミカン科特有の香りがあり、明る
いピンク色で星形の5弁花を上部の葉の腋に1つずつ咲かせる。
花がひと回り大きなものがスターピンクの名で出回る。
花期]5~11月。

南半球原産の星形の花ということからサザンクロス(南十字星)
の名で流通するが、最近は流通する種類も増えたことから、学名の
Crowea(クロウェア)でも呼ばれる。
オーストラリアでは庭園に植えられるが、関東地方以北では寒さに
弱いので越冬できないとのこと。普通は鉢植えとして温室栽培される。

[栽培]高温多湿と寒さに弱いので、日当たりと風通しのよい場所から
半日陰の場所で、水はけのよい土に植えるか、高植えにして水はけを
図る。夏は直射日光を浴びないようにする。また、過湿を嫌うので梅
雨時は軒下やベランダに移す。鉢土の表面が乾いてから水遣りし、鉢
皿に水が貯まらないように注意する。冬は霜の当たらない軒下か室内
にとり込む。
伸びすぎた枝は早春か最初の夏の花が一通り咲き終わったところでき
り戻す。3月には根詰まりぎみになった鉢植えを植え替える。植え付け
は、2月下旬~3月中旬。花期:6~10月。

カンツバキ(寒椿) 2008年12月25日

2008年12月28日 | Weblog
世界の椿館・碁石のカンツバキ(寒椿) 2008年12月25日









2008年12月25日(木)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜
280番地1)に行きました。椿館の玄関のすぐそばに植えられているカンツバキ(寒椿)
が花を咲かせていました。







カンツバキ(寒椿)ツバキ科 ツバキ(カメリア)属
Camellia×hiemalis
サザンカの園芸品種とする説が有力であるが、中国から入ってきたとする説
やサザンカとツバキの雑種から生まれたとする説など異説もある。
関西ではシシガシラ(獅子頭)と呼ばれ、古くからよく栽培されている。
最近ではシシガシラの形質を受け継いだ品種群をまとめてカンツバキ(寒椿)
と呼ぶことが多い。

常緑の低木で、枝は横に張り、高さは1.5mほどになる。若い枝や
葉柄、葉の裏面などに毛があるが、サザンカより少ない。葉は長さ
3~6㎝の長楕円形で、先端は尖り、基部はくさび形。表面は濃緑色
で光沢があり、縁には鈍い鋸歯がある。

花は紅桃色の八重咲きで直径7~9㎝。花弁は14~18枚で大小があり、
先端は浅く裂け、縁は波打つ。
なお、花色が紅色、白、ピンクなどもあるとのこと。ほとんどが八
重咲きや千重咲き、獅子咲きで、華やかな品種が多いため、現在では
公園樹や庭木、生垣、盆栽などに広く利用されている。花期はサザン
カより遅く、名前のように真冬(12~3月)に次々と花を咲かせるも
のが多い。

カンツバキによく似ているが、枝が斜め上(縦)に伸びて、高さ3m
ほどになる品種があり、タチカンツバキ(立寒椿)Tachikantsubakiという。
カンジロウ(勘次郎)の名で売られていることが多い。

カンツバキ(寒椿)

2008年12月28日 | Weblog
陸前高田市広田町の「カンツバキ(寒椿)」
または「タチカンツバキ(立寒椿)」 2008年1月17日





2008年1月17日(木)、陸前高田市の広田町の民家の庭に、真っ赤な
花を沢山つけた「カンツバキ(寒椿)」と思われる椿の花が咲いてい
ました。
陸前高田市は、岩手県の東南端、陸中海岸国立公園の南玄関口に位置
しており、シュロ、トベラ、ビワ、茶など暖地性植物が自生する温暖
な地域で、厳寒の季節に紅色の花を咲かせる椿は有名です。
昭和30年、高田、気仙(けせん)、広田の3町と小友(おとも)、米崎
(よねざき)、矢作(やはぎ)、竹駒、横田の5村が合併し市制施行。





大船渡市「椿園」の寒椿・獅子頭(ししがしら)2007年12月7日 











「世界の椿館・碁石」のカンツバキ(寒椿)
 2007年12月7日






2007年12月7日(金)、大船渡市末崎町字大浜にある「世界の椿館・碁石」
に行きました。大温室になっている建物の入り口前(屋外)に植えられた
「カンツバキ(寒椿)」が花を咲かせていました。




一関市街地のカンツバキ(寒椿) 2006年3月26日

2006年3月26日(日)、一関市石畑にあるコープ一関「コルザ」付近
を歩いていて、アパートの庭に植えられていたカンツバキ(寒椿)が
咲いているのを見つけました。





カンツバキ(寒椿)ツバキ科 ツバキ属
 Camelia ×hiemalis
原産地がよくわかっていない園芸種だそうで、関西では「シシガシラ
(獅子頭)」と呼ばれ、古くからよく栽培されているという。真冬に
華やかな花をつけるので、庭園や公園などに広く植えられている。

サザンカ(山茶花)の品種のひとつと考えられたり、中国から入って
きたとする説もあるが、サザンカとツバキの雑種から生まれたという説
もある。最近ではシシガシラの形質を受け継いだ品種群をまとめて「カ
ンツバキ(寒椿)」と呼ぶことが多い。

常緑の低木で、枝は横に張り、高さは1.5mほどになる。葉は長さ3~6
cmの長楕円形で、表面は濃緑色で光沢があり、ふちには鈍い鋸歯がある。

花は直径7~9cmで、紅色のほか、白、ピンクなどがある。ほとんどが八
重咲きや千重咲き、獅子咲きで、華やかな品種が多いため、現在では広く
普及している。 
花期はサザンカよりも遅く、名前のように真冬(11~3月頃)に次々に花
を咲かせるものが多い。

原種椿「ヤブツバキ(藪椿)」

2008年12月27日 | Weblog
世界の椿館・碁石の原種椿「ヤブツバキ(藪椿)」
 2008年12月25日









2008年12月25日(木)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜
280番地1)に行ってきました。
この椿館には、原種椿、郷土の椿、花形十景、江戸椿十景、珍椿花、
変わり三景、海外産の椿、わびさびの景
の各コーナーごとに260余種
の椿が植栽されており、10月上旬~4月下旬(最盛期1月~3月)花が咲き続けて
います。

椿館の出入り口に近い「郷土の椿」コーナー(順路①)には、
日本に自生する原種椿でもあるヤブツバキ(藪椿)が花を咲かせていました。






ヤブツバキ(藪椿)ツバキ科 ツバキ(カメリア)属
Camellia japonica
野生種が日本の九州から青森県まで分布し、日本原産のものとされて
いたが、最近中国の四川省、山東省、江西省にも自生していると報告
された。従って、ツバキ(椿)は日本原産の植物ではないかもしれないとの
こと。
花は赤色一重咲き。現在栽培されている品種は、江戸期に野生種から
生じた品種と人為的交配によって育成された品種で、国際ツバキ登録
(The International Camellia Register,1993)によると1万品種はあ
る。膨大な数の品種はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド
、中国などから発表されている。
育種は花形、花の大きさ、花色、香り、葉の色など多くの点から行わ
れている。さらに最近は外の種、例えばキンカチャ(金花茶)C.chrysantha
などと交配され、種間雑種が育成されている。現在の育種のテーマは
黄花、香り花、紫花の育成などとのこと。
[栽培]繁殖は実生、挿木、接木。[花期]春。
ツバキ(カメリア)属 Camellia日本、中国、朝鮮半島、東南アジアに
分布する常緑低木で、約250種ほどが知られている。葉は単葉で革質、
楕円形~長楕円形で光沢があり、葉縁に決刻がある。花は単生または
頂生、腋生し、無柄。雄しべは束状。サザンカの雄しべは束状になら
ない。種子は無翼。

ツバキ(椿)「唐獅子(からじし)」

2008年12月26日 | Weblog
世界の椿館・碁石のツバキ(椿)「唐獅子(からじし)」
 2008年12月25日







2008年12月25日(木)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜
280番地1)に行ってきました。この施設には、アメリカ、イギリス、イタ
リア、オーストラリア、ベトナム、中国など外国産の椿140余種をはじめ、
和種120余種、合わせて260余種のツバキ(椿)が植栽展示されています。

椿館の前に植栽されていた数本の椿の中に唐獅子(からじし)という名
の日本産椿が花を咲かせていました。








ツバキ(椿)「唐獅子(からじし)」Karajishi 産地:江戸
[花]紅色の獅子~牡丹咲き、波曲、大輪。[花期]12~4月。[葉]楕円、
中形。[樹]やや横張り性。[来歴]1739年の「本草花蒔絵」等に載る。
紅牡丹に似るがより腰高に咲く。
[誠文堂新光社発行「日本ツバキ・サザンカ名鑑」(日本ツバキ協会・
編)より転載]